【谷佳知氏の眼】痛恨の阪神 ここまできたら相手どうこうではない 自分たちの野球を貫き通して勝っていくしかない

 「DeNA9-6阪神」(20日、横浜スタジアム)

 阪神は投手陣が大誤算で乱打戦の末に敗れ、連勝は5でストップした。首位・巨人が勝ったためゲーム差は3に開き、甲子園胴上げの危機に直面した。先発・西勇は三回途中5失点KO。打線は5点を追う四回に前川、木浪のタイムリーなど4得点で1点差に詰め寄った。デイリースポーツ評論家の谷佳知氏は「自分たちの野球を貫き通し、目の前の試合を1つずつ勝っていくしかない」と指摘した。

  ◇  ◇

 逆転優勝を狙う阪神にとっては非常に痛い1敗となった。首位・巨人が勝ったためゲーム差は3に広がり、残り8試合。直接対決が2試合残っているとはいえ、自力優勝の可能性がない中で、数字上はかなり厳しい状況に追い込まれた。

 先発の西勇は外の出し入れで勝負する本来の投球が見られず、ボール先行でストライクを取りにいったところを痛打された。3位がかかっているDeNAにとっても負けられない試合で、三回までに5点のビハインドはあまりに重かった。

 それでも打線の反発力、下位打線の粘りには見るべきものがあった。

 0-5となった直後の四回に前川の右線適時二打から4点をかえし、五回は梅野が右前適時打。九回には前川の中前適時打で最後まで食らい付いた。4安打をマークした前川は内角球への対応がいいし、ここにきて成長を感じる。梅野、木浪を含めた下位打線につながりが出てきている点はプラス材料だろう。

 一つ前の塁を取れなかった走塁、絞り球など細部に目を向ければ反省点は少なくないが、残り試合が少ない今は引きずらずに、切り替えて次の試合に臨むしかない。

 追う立場の阪神は気持ちを切らしてしまった時点でペナントレースが終わる。ここまできたら相手どうこうではない。自分たちの野球を貫き通し、目の前の試合を一つずつ勝っていくしかない。

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