阪神-巨人 天王山初戦にふさわしいファインプレー連発 超満員の甲子園に拍手が響く
「阪神1-0巨人」(22日、甲子園球場)
2ゲーム差で首位・巨人を追いかける阪神が三回に中野の右前適時打で1点を先制したが、12勝の才木と、リーグトップ14勝の菅野の投げ合いに導かれるように、両軍選手がファインプレーでもり立てた。
1点を先制した直後の四回無死一塁では、二塁後方にフラフラと舞い上がった打球に対して二塁・中野が懸命に背走。右翼・森下も全力ダッシュで前進。お互いの声が聞き取りづらい環境の中、両者がぶつかりそうになる寸前で中野が回避し、森下が勢いを緩めることなく捕球。衝突を防ぐと同時に、不運な安打にすることも防いだ。
巨人は四回2死一塁で、一、二塁間に転がった森下の鋭い打球に対して二塁・吉川がダイビングキャッチ。すぐさま起き上がって一塁に送球し、菅野を救った。吉川は七回2死でも中前に抜けるかと思われた梅野の打球を好捕すると、すぐさま反転して一塁に送球してアウトに。三塁ベンチ前ではハイタッチで出迎えられた。
1位と2位の対決にふさわしい好守備の応酬に、超満員の甲子園のスタンドからは、惜しみない拍手と歓声が寄せられた。