1勝の重みを感じさせた阪神・岩崎と岡田監督のアクション 両者の興奮度合いを示した珍しいシーン
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「阪神1-0巨人」(22日、甲子園球場)
阪神が虎の子の1点を守り切り、首位・巨人との天王山初戦を制して1ゲーム差に迫った。三回に中野の右前適時打で先制すると、才木が7回無失点の好投で自己最多と更新する13勝目。八回はゲラ、九回は岩崎が締め、甲子園が大きな1勝に酔いしれた。
珍しいシーンが続いた。まずは岩崎だ。九回2死から最後の打者となったモンテスを遊ゴロに仕留めると、マウンド上でガッツポーズを繰り出した。いつもであればすぐにナインとのハイタッチに移るのだが、この日はしばらくの間、左腕を天に突き上げたままだった。
岡田監督もだ。これまでは勝利の瞬間も淡々とコーチ陣と握手を交わし、グラウンドに姿を現すといったシーンが多かったが、この日は勝利が決定した瞬間、手をパチンと合わせ、ヨシッと吠えるシーンがあった。
仮に負けていれば3ゲーム差となって巨人の優勝マジックが4となり、球団史上初のリーグ連覇が限りなく難しくなっていただけに、この日つかみ取った勝利はとてつもなく大きい。そのことを岩崎と岡田監督のアクションが示していた。