阪神2軍は打撃戦を制す 小幡は2安打2打点 片山が2打席連発 和田2軍監督「困った時の片山」一問一答
「ウエスタン、阪神14-11ソフトバンク」(23日、鳴尾浜球場)
阪神2軍は鳴尾浜での最後の公式戦3連戦を迎え、初戦を勝利で収めた。
先発の伊藤将はピンチを背負いながらも粘りの投球。六回は連打などで1点を失ったが、最少失点に。6回8安打1失点だった。
打線は相手先発の東浜から、初回に高寺、小幡、野口の3連打で先制に成功。ミエセスの犠飛で2点目も挙げた。
四回には片山の2打席連続本塁打などもあり、一挙8得点の猛攻を見せた。13日のウエスタン・くふうハヤテ戦(鳴尾浜)以来の実戦となった小幡は2安打2打点の活躍。高寺も3安打1打点2四球と奮起した。
八回、九回は中継ぎ陣が打ち込まれたが、なんとかリードを守り切った。
和田2軍監督の一問一答は次の通り。
-最後は危ない展開だったが、攻撃は初回からつながった。
「攻撃の方は、つながりがある中で、ヒットだけではね、こんなに点数を取れないんで、やっぱり選球眼っていうところで。大きなポイントとなるフォアボールが2つあったよね。福島の。そのつなぎのフォアボールっていうところがね、非常に有効に使えたかなというかね。打つだけじゃないっていうのはね、今日はできたけど。やっぱりボール球を振らないっていうのは、好調を維持する秘訣(ひけつ)だと思うし、ストライクゾーンの確立っていうのは非常に大事になってくるよね」
-高寺はしっかり見極めながら安打。状態がいい。
「その状態自体もいいし、それが続いてるっていうのは、ボール球に手を出さないっていうね。で、ストライクゾーンをしっかり的確に捉えるっていうことができてるから、今のところ続いてるんだよね。これを、ボール球手出したりし始めるとね、バッティングだから1球で狂ってしまうし。そういう意味では、非常に集中して野球ができてる。野球がっていうか、バッティングができてるよね。あとは守備、頑張らないと。先発ピッチャーは立ち上がりはね、苦しいんでね、1イニングに4つアウト取らないといけないっていうのは、もう非常に苦しい立ち上がりになってしまうんでね。やっぱりゲームの入り方であったりね。そういうことを全部できないといけない選手だと思うんでね。打つだけの選手になってほしくないんで、やっぱり守備っていうところをね、しっかり集中力を持ってやってほしいな」
-小幡は久しぶりの実戦で2安打2打点。走る方も問題なく。
「前回も、出始めた試合ではバッティングも走塁の方も、非常に良かったんだけど、やっぱりその試合出た後の状態っていうのはね。そこらへんしっかり明日も確認しながら前に進んでいく。まずは明日の朝の状態だよね」
-鳴尾浜は最後のカード。心持ちは。
「ベストで言えばね、3つ勝って終わるっていうのがベストなんだろうけど、勝っても負けても、しっかりとしたゲームをしたいっていう、そういう思いでこの3連戦入ったんで。今日は勝ったけどっていうね。非常に課題の多いゲームになってしまったんで。やっぱり最後の2つは本当にいいゲームしたいし、いいプレーをファンの皆さんに見てほしいし。勝ち負けよりも、そっちの方がここにいる選手にとっては大事なことだと思うんで。自分のプレーをした上で、チームとしてはしっかりとしたゲームができるように。とにかく明日、明後日、やっていきたいと思います」
-先発の伊藤将は。
「初回から球も行ってたし、ランナーは出すけどその後しっかり抑えられたんで、そこらへんは、やっぱりさすがだなと。こっちにいる選手は見習ってほしいところだなと。最後の1点はもう試合がある程度決まってからの1点だったんで。1点取られたからっていうような1点じゃないんで。今日はしっかり投げられたと思うよ」
-本人も少しずつ状態は上向きと。
「本当に投げるたびに状態が上がってるというか、戻りつつある。そういう状態だと思うんでね。ちょっと試合数の関係でこっちの公式戦で投げられるかどうかは分からないけど、状態自体は上向いてきてるんでね。まだまだ先が続くんで、本人もやっぱりチャンスがあればっていう気持ちで日々練習してると思います」
-片山が2打席連続本塁打。
「今日かなりセンター方向に強い風は吹いてはいたけど、しっかり芯で捉えてるから、あそこまで行くんで。去年、今年とまだホームランが出てなかったんで。惜しいなっていう当たりは打つんだけど、なかなかフェンス越えなかったんで。今日の2本は非常に本人も手応えあっただろうし。片山の場合は、守備でも、バッティングでも、いろんなところ、チームの足りないところをカバーしてくれる選手なんでね、非常に助かるというかね。困った時の片山っていう感じでやってくれてるんで。ユーティリティープレーヤーとしてああいうバッティングを見せてくれるとね、他の選手たちにもいい影響を与えてくれるんで。打つことも、守備もそうだし、全てがこう、全力プレーでいい手本となってやってくれてます」
-明日は秋山の引退試合。どのような投球を期待したい。
「しっかり腕を振って、秋山もいろんな思いを持ちながら投球すると思うんで。やっぱりここにいる選手は1球たりとも見逃さないっていう思いでしっかりと見届けてほしいよね」