阪神 涙ぐむ秋山を笑顔で惜別した岩崎 1991年生まれの同い年「真っすぐで正解」ともにドラフト下位から飛躍 感動のハグも

 「ウエスタン、阪神7-8ソフトバンク」(24日、鳴尾浜球場)

 阪神の秋山拓巳投手が引退試合に登板し、1回2安打2失点だった。試合終了後には胴上げと記念撮影が行われたが、同級生左腕の温かい笑顔が秋山の涙を誘った。

 胴上げ後、ハグをかわした秋山と岩崎。2人はプロ入り年数こそ違えど、互いに1991年生まれの同い年。ともにドラフト下位から飛躍を遂げ、阪神の屋台骨を支えた間柄だ。

 岩崎は「(ネット)裏だったんで、それはまずちょっと懐かしいなと思って。あそこで秋山の投球を昔、チャートしてたなとかそういうことを思い出しましたけど」と明かし、「ホームラン打たれましたけど、あそこは真っすぐじゃない、みたいなこと(本人が)言ってましたけど、でもストレートにこだわりもってずっとやってたと思うんで。持ち前の真っすぐで正解だったんじゃないかなと思います。言いもしました、それも伝えましたけど。投げ終わった後、『真っすぐじゃないよ~』みたいなこと言ってたけど、『真っすぐや』とそういう話はしました」と会話の内容を明かした。

 秋山は「ファームで過ごした時間がすごく長く、でも本当に無駄な時間では無かった。本当にたくさんの思い出が詰まった15年間だった」と振り返った。1軍から投手陣が鳴尾浜に駆けつけ、同期入団の原口はスタメン出場。慕われた人柄を示すような光景が鳴尾浜に広がっていた。

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