阪神・森下「諦めることはない」 八回意地の同点打「モノにできたのは良かった」 チームトップの71打点

 「広島3-2阪神」(27日、マツダスタジアム)

 阪神ファンへのあいさつを終えると、森下翔太外野手は表情を変えずに三塁ベンチへ戻った。勝ち続けるしかない状況で痛恨のサヨナラ負け。重い事実を受け止めながらも「諦めることはないですね」。悔しさを押し殺して言葉を紡いだ。

 「勝つしかない」と言い続けてきた3番。結果で望みをつないだ。1点を追う八回。1死から近本が左前打を放つと、岡田監督は中野に送りバントを指示。2死にしてでも得点圏へ走者を進めた指揮官の執念に応えた。

 カウント2-2からハーンの真ん中付近に入った154キロを力強く引っ張った。三遊間を破る同点適時打。「チャンスはつくれていたけど、なかなか1点が取れない中でチャンスで回ってきて、モノにできたのは良かった」。一塁上では興奮のまま雄たけびを上げ、一塁ベンチへ拳を突き上げて手をたたく。6試合ぶりの適時打で、チームトップの71打点目。試合前まで得点圏打率・344を記録していた勝負強さを見せた。

 延長十二回2死からは島内に対して3球で追い込まれた後、3球連続のファウルなどで粘って10球目に四球を選んだ。大山が一直に倒れ、勝ち越し点にはつながらなかったが、諦めない気持ちを感じさせる打席だった。

 巨人の優勝マジックは1。「諦めずに頑張ります」。絶体絶命でも、可能性がある限り全力を尽くす。

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