【藤田平氏の眼】延長サヨナラ負けの阪神 最後のような寂しい姿を見せてはいけない 気持ちが切れてしまっているように見えた 

 「広島3-2阪神」(27日、マツダスタジアム)

 阪神は延長12回の死闘の末、痛恨のサヨナラ負けを喫した。6番手の村上が末包に劇打を打たれた。首位巨人の優勝マジックはついに「1」となった。デイリースポーツ評論家の藤田平氏は「最後のような寂しい姿を見せてはいけない」と指摘した。

  ◇  ◇

 最後は気持ちが切れてしまっているように見えた。敗戦の許されない中、失策が絡んでの延長十二回サヨナラ負け。試合途中に『巨人勝利』の情報がタイガースベンチに入ったのかもしれない。それでも気持ちを切らせてはいけない。

 確かに延長十二回の攻撃が無得点で終わってしまった時点で勝利は無くなった。それでも、ビジター球場まで足を運んでくれたファンがいる。延長戦に入っても帰らず球場に残ってくれたお客さんがいる。勝利する可能性がなくなっても必死に戦う姿は見せなければならないのではないか。

 この日のゲームに触れると、今シーズン通じて言えることだが、甘く来たファーストストライクを見逃してしまう打者が余りに目立つ。若いカウントでのストライクでも難しいボールなら手を出す必要はない。だが、甘いボールなら安打にできる確率も高くなる。九回1死満塁の代打・梅野は2球で追い込まれてから直球を空振り三振。変化球を待っていたのだろう。基本は直球を待ちながらの変化球対応だ。

 首位・巨人が中日戦で勝利して優勝マジックを「1」とした。わずかでも可能性が残されている限り、応援してくれるファンがいるのだから、戦っている姿を見せなければいけない。ポストシーズンもある。この日の最後のような寂しい姿を見せてはいけない。

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