阪神・才木&森下が侍J最終候補入り プレミア12で中核に井端監督期待 才木「国際試合で十分戦力に」森下「短期決戦で必要」
阪神の才木浩人投手(25)と森下翔太外野手(24)が、11月に開催される国際大会「WBSCプレミア12」(11月9~24日)に臨む日本代表「侍ジャパン」の最終候補に入ったことが27日、分かった。この日、東京都内でスタッフ会議が開かれ、メンバー選定が行われた。才木は選出されれば初となる。代表メンバーは来月上旬に発表される見込みとなっている。
2人の若虎が新生ジャパンの最終候補リストに名を連ねた。
8年目を迎えた才木は今季大きく飛躍を遂げた。前半戦に8連勝を挙げると後半戦も5連勝。ここまで13勝3敗、防御率1・61と虎投のエースとして君臨し、最多勝と最高勝率のタイトルを狙える位置につけている。
井端監督は6月に甲子園を訪れ、阪神-西武戦を視察しており、才木について「ボールは強いですし、角度もあります。国際試合で十分戦力になるピッチャーかなとは思っています」と高く評価。昨年11月の「アジアプロ野球チャンピオンシップ」でも代表候補として注視していたといい、「ずっと気にかけて追っています」と語っていた。
才木は選出されれば自身初の代表入りとなる。売り出し中の右腕は若手中心の侍ジャパンで先発陣の中核を担う予定だ。
森下は昨年11月の「アジアプロ野球チャンピオンシップ」で優勝に大きく貢献した。「3番・左翼」で3試合に出場し、台湾戦で決勝本塁打を放つなど打率・455を記録。大会ベストナインにも輝いた。2年目の今季は7月に不振で2軍落ちを経験したが、9月は4試合連続本塁打を放つなど絶好調。得点圏打率・344はリーグ4位、70打点は同5位と勝負強さは折り紙付きだ(数字は26日現在)。
2月の春季キャンプを視察した井端監督は「一振りでチームの雰囲気を変える一打を多く打ってくれた。短期決戦では間違いなく必要な選手」と期待をかけており、森下も「世界で通用する選手の中でやっていきたいと思う。ジャパンにはこだわって入っていきたい」と抱負を語っていた。
19年大会からの連覇を狙う「プレミア12」。その先には26年の「第6回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)」も控えている。オフシーズンも虎党の楽しみは尽きない。