【井川慶氏の眼】連覇消滅の阪神 今後に向けて気になる敗戦 しっかりと切り替える必要がある
「ヤクルト7-2阪神」(28日、神宮球場)
阪神はヤクルト戦中に巨人の優勝が決まり、140試合目で球団史上初の連覇が消滅した。昨季18年ぶりのリーグ制覇へ導いた岡田彰布監督にとって、悔しさが残る結末になった。チームは巨人の優勝決定から数分後、ヤクルトに敗れた。デイリースポーツ評論家の井川慶氏は「今後に向けて気になる敗戦。しっかりと切り替える必要がある」と指摘した。
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阪神としては連覇こそできなかったですが、悪いシーズンだったわけではないです。昨年のチャンピオンということで、研究もされて難しいところがあった中でも、このギリギリの時期まで優勝争いを繰り広げたことには、胸を張ってもらいたいと思います。
ただ、今後に向けてというところでは、少しこの日の敗戦が気になりました。誰がと言うわけではなく全体的にですが、序盤から追いかける形となり、中盤に突き放された展開もあってか、試合の途中から少し重さというか、覇気がないようにも映る流れとなりました。
阪神としては残り3試合ありますが、まずは2位を確定させることが第一でしょう。そしてCSに向けても、この敗戦を引きずることなく、しっかりと切り替える必要があります。
特にCSは短期決戦なので、勢いや流れも重要な要素です。打線で言えば、顔ぶれが大きく変わることはないでしょうし、個々の選手がいかに状態を上げていけるか。投手陣で言うと、この9月に負担がかかったリリーフの投手は、まずコンディションを整えることが大事ですし、先発陣については、CSでの対戦相手が決まってから、どういったローテを組むかというところでしょう。
リーグ連覇は逃しても、2年連続の日本一にチャレンジできるので、そこに向けて戦ってもらえればと思います。