阪神・岡田監督“CSモード” あわやノーノーリレーも「まあ別にええけどなと思ったけど」

 「阪神0-2DeNA」(30日、甲子園球場)

 頭の中は既にクライマックスシリーズ(CS)に切り替わっていた。阪神はDeNA投手陣の継投の前に八回まで無安打と打線が沈黙。九回に先頭の近本が左前打を放ち、セ・リーグ球団同士の対決では初の「継投での無安打無得点試合」はかろうじて阻止した。

 「やられたと思ったよ。まあ別にええけどなと思ったけど」

 甲子園でのレギュラーシーズン最終戦は予期せぬ展開となったが、岡田彰布監督は余裕たっぷりに笑った。

 今季2度目の対戦となった吉野に6回無安打と封じられた。右腕は直近2試合で制球を乱しており、指揮官は「めちゃ悪かったんや。あの映像見とったからな」と驚きつつ、好調時に対戦できたことを前向きに捉えた。

 CSファーストSでの対戦が予想されるDeNAとは3日にも試合を残しているが、主戦投手の才木や高橋は抹消済み。この日、プロ初登板を飾った佐藤蓮と川原を横浜遠征に帯同させ、再び登板機会を与える方針を示すなど、手の内を隠す考えを明かした。「別に投げるピッチャー見せる必要ないし、こっちは」。“CSモード”の虎将は不敵に笑った。

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