阪神・岡田監督「消化試合とちゃうよ」ベストメンバーで最終戦へ CS相手のDeNA戦「試合あって良かったかもわからん」
阪神・岡田彰布監督(66)が2日、甲子園球場で全体練習を見守り、レギュラーシーズン最終戦となる3日・DeNA戦(横浜)にベストメンバーで臨む意向を示した。この日、12日から始まるCSファーストSの相手がDeNAに決定。阪神はすでに2位を確定させているが、指揮官は「消化試合とちゃうよ」と強調。相手先発のケイは「総決算」と位置づけるCSでも対戦する可能性があり、最後まで“本気モード”で戦う。
リーグ連覇の目標こそ断たれたが、虎の戦いはまだ続く。レギュラーシーズン最終戦となる3日・DeNA戦もオーダーは不動だ。岡田監督は、横浜の天候に気をもみつつ、ベストメンバーで臨むと明言した。
「最後、スタメンは普通でいくよ、全部使わへんけど。途中、雨降ってきたり、いろんな考えがあるからな。(予報は)曇りになってるけど分かれへんやんか。しょうもないことでケガしたら。それしか考えてないよ」
最後まで手を緩めないのが岡田流だ。初の規定投球回まで3回1/3の先発・大竹は「5回は投げさせると思う」。岩崎とゲラは今季登板を終えているが、他の中継ぎ陣は「1年間戦ってるんやから、隠せへんやん」。すでに2位は確定済みながら、岡田監督はいつも通り“本気モード”。12日から始まるCSを見据えて「消化試合じゃないよ」と語気を強めた。
「向こうは(3日に)ケイが投げてくるんやろ?(CS)3戦目に来るかも分からんのに。また対戦せなあかん相手かも分からんのに。消化試合にはなれへんよ」
CSファーストS進出を決めたDeNAは、エース・東、今季8勝のジャクソンに次いでケイが3戦目に先発する可能性が高い。助っ人左腕とは今季2度の対戦で1勝0敗、対戦防御率3・48。ポストシーズン直前の対戦は野手陣にとってプラスに働くに違いない。
「ジャクソンもようなっとんな、終盤にきてな。球威あるからな。高めのな」。岡田監督は助っ人右腕の変化にも着目。さらに正捕手・山本離脱による影響も「大変化。伊藤にしても戸柱にしても全然ちゃう。雲泥の差よ」と指摘した。
「明日、試合あって良かったかもわからん。台風のあれ(中止)で。9月の末で終わとったら結構(期間が)空くで。7日からしか試合ないからのお、フェニックスも」
昨季は宮崎でのフェニックスリーグで実戦感覚を養った。今年は序盤に巨人戦、DeNA戦が予定されていることから、CSまでの期間は甲子園でシート打撃などを実施して調整する方針だ。
「そら1年間の総決算やからな。そんなのBクラスやったらないわけやから。勝たれへんかったけど、そういうチャンスがあるわけやから」
岡田監督はポストシーズンまで野球ができる幸せをかみしめるように言った。今季ラストゲームの先に、2年連続日本一を見据えている。