阪神・大山「みんながつないでくれたチャンス」満塁好機で2点適時打 CSへ弾みつけた
「DeNA1-3阪神」(3日、横浜スタジアム)
シーズン最後まで、4番が虎党を沸かせた。阪神・大山悠輔内野手が好機で見せた勝負強さ。自身のバットで白星締めを飾り、CSへ弾みをつけた。
「まずは1年間の締めくくりとして、CSはありますけど、レギュラーシーズン今日最後なので、自分の中ではすごい大事と思ってましたし。その試合で勝って終われたというのが、一番良かった」
相手先発はCSファーストSでも対戦の可能性があるケイ。五回無死満塁の絶好機で打席を迎えた。フルカウントとなった7球目だった。「みんながつないでくれたチャンスだったので、とにかくランナーをかえしたい」と151キロ内角低めツーシームを鮮やかな流し打ち。鋭い打球は、右線への2点適時二塁打に。先制に成功し、この一打が決勝打となった。
5月には月間打率・182にまで落ち込み、2年ぶりの2軍降格を経験。約2週間のファーム生活では、とにかく打ち込んだ。走り込みやアメリカンノック、特守も行い、肌は小麦色に焼けた。4番の重圧と戦い、苦しい思いもした今季だったが、最後はいい形で締めくくることができた。
「次はCSに向けて今から気持ちを切り替えてやるだけ。まだ戦いは終わったわけじゃないので、僕だけじゃなくて、チーム全員でCSに向けて準備していきたい」。頼れる4番はチームトップの得点圏打率・354。ポストシーズンも勝利を導く打撃を見せる。