【糸井嘉男氏の眼】CS突破へ 阪神のラッキーボーイになってほしい選手 東に苦手意識ないはず

 球団史上初のリーグ連覇を逃した阪神が、12日から始まるCSファーストS(甲子園)で2年連続日本一を目指す。相手はDeNA。今季の対戦成績は13勝11敗1分け、甲子園でも5勝4敗と接戦を演じている。巨人が待つCSファイナルSに向け、デイリースポーツ評論家・糸井嘉男氏が関門突破への金言を送る。

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 CS突破のキーマンはもう全員ですね!後半戦から打線がつながり、チーム全員で勝ってきました。その中であえて一人選ぶなら、森下選手の名前を挙げます。チャンスで打点を挙げて、ラッキーボーイになってほしいですね。勝負強さは昨年の日本シリーズ(30打数8安打、打率・267、8打点)で証明済みです。チームが乗っていくためには、森下選手の活躍が欠かせません。

 DeNAの先発は1戦目・東投手と予想されています。もちろん素晴らしい投手ですが、連続クオリティースタート(6回以上、自責3以下)を止めたこともありましたし、苦手意識はないはずです。2戦目の先発が予想されるジャクソン投手もシーズンでもう何度も対戦しています。CSが始まるまでにいろんな情報が入ってくるでしょうし、データを整理して狙い球を絞って、打席に立ってほしいと思います。

 CSまで期間が空くことは問題ないでしょう。自分の現役時代を思い返しても1週間ぐらいなら感覚が狂うことはありません。昨年、CSを勝ち抜き、日本一を達成した経験がここで生きるはずです。まずは初戦の1打席目を大切にしてほしい。1打席目にヒットが出たり、打点を挙げることができると気分も乗っていけます。CS突破の可能性は十分にあるとみています。最後、みんな奮起するでしょうし、逆転日本一へ向けて、突っ走ってほしいと思います。

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