【西山秀二氏の眼】阪神 CS突破へ1打席ごとに全力勝負を 捕手陣はいかに早く先発投手のいい球を探し出せるかがカギ

 球団史上初のリーグ連覇を逃した阪神が、12日から始まるCSファーストS(甲子園)で2年連続日本一を目指す。相手はDeNA。今季の対戦成績は13勝11敗1分け、甲子園でも5勝4敗と接戦を演じている。巨人が待つCSファイナルSに向け、デイリースポーツ評論家・西山秀二氏が関門突破への金言を送った。

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 日本シリーズとは意味合いの違う短期決戦。2勝すれば通過で、2敗すれば負け。ある種トーナメントに近いものがあり、深く考える必要はない。DeNAとはシーズン中から何度も対戦しているから、各打者の傾向や対策も十分に練っているだろう。

 捕手においては打者との駆け引きはあるが、いかに早い段階で先発投手のいい球を探し出せるかがカギになるだろう。シーズンや日本シリーズであれば、3、4巡目をにらんだ配球も必要になってくるが、このCSファーストSにおいては、1打席ごとに全力勝負することが大事ではないか。

 変にバッターの裏をかこうだとか、次の打席への伏線とする必要もない。日本シリーズであれば、6戦目、7戦目をにらんだエサまきも必要だろうけど、とにかく目の前の打席を全力で抑える、投手の一番いい球を多く使って打たせない、そこに注力すればいい。ダメなら次の投手が控えているし、先発だって長いイニングを絶対に投げなきゃいけないというものでもない。後先考えずに勝負することだ。

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