“PS男”阪神・石井が導く下克上突破 6戦無失点!昨年CS&日本Sで無双ぶり発揮

 ランニングする石井(左は岡田監督)(撮影・山口登)
 キャッチボールする石井(撮影・山口登)
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 阪神は日本一連覇を目指して、12日から「2024 JERA クライマックスシリーズ セ ファーストステージ」を戦う。ポストシーズンの10月に活躍する選手の代名詞「ミスター・オクトーバー」になるのは誰か。右のリリーバーとして絶大な信頼を誇る石井大智投手(27)を取り上げる。

 岡田監督の下での2年間、石井は勝ちパターンの一翼を担った。今季は開幕直後こそ降格があったが、5月以降はフル回転。レギュラーシーズン最終戦となった3日のDeNA戦(横浜)では、プロ初セーブも挙げた。1年前を振り返ると、CS3試合、日本シリーズ3試合に登板し、計6試合無失点。ポストシーズンで無双ぶりを発揮していた。

 「特別な気持ちを出さずにいつも通りというか。バッターの反応を見ながら、流れ的にこうした方がいいんじゃないかとか、いつも通りに。CSだからこう、日本シリーズだからこうとは、あまり考えない方がいいなと自分は思っているので」。平常心こそがポストシーズンで必要不可欠であることは、経験からも身に染みている。

 もちろん昨年とは状況が異なることも織り込み済みだ。「追いかける側の難しさもあると思う。まず心の余裕が違うんじゃないですかね。追われてる側もチャンピオンのプライドがあると思うし。いい形でチームが勢いづいて、東京ドームに乗り込めたら」。まずは聖地でDeNAを撃破し、下克上を思い描く。

 CSファイナルSで待つ巨人とは、今季10試合対戦して防御率1・17。特に岡本和には4打数無安打と、主砲の仕事をさせなかった。「自分も岡本選手に打席を投げていく中で感じたこともありますし。バッターが考えてる選択肢をどうやって増やすかというところなので、いい形で抑えられたらと思います」。好相性にも浮かれることはない。レギュラーシーズンと同様の頼もしさを、ポストシーズンでのマウンドでも光らせる。

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