阪神 フェニックス・リーグ初戦は引き分け 伊藤将は巨人主力相手に5回1失点
「フェニックス・リーグ、巨人1-1阪神」(7日、生目の杜運動公園第2野球場)
阪神2軍はフェニックス・リーグ初戦を戦い、引き分けた。先発の伊藤将は、浅野、モンテスら1軍選手も出場した打線に対し、5回4安打1失点5奪三振の好投。2番手の椎葉も、走者を背負いながらも4回4安打無失点と粘りの投球を見せた。
打線は先制された直後の四回、2死三塁で井坪が京本から適時左前打で同点に追いついた。
和田2軍監督の一問一答は以下の通り。
-フェニックス初日。相手は1軍選手もいていい経験になった。
「技術だけじゃなくて、それも技術なんだろうけど、やっぱり1軍でやってる選手っていうのは、1つのアウトを非常に有効に使えるというかね。ただの凡打にしない、しっかり進める。得点もね、やっぱり事起こしっていうところでね。ヒットとかね、きれいに返すことだけじゃなくて、やっぱりゴロでも点を取るっていう。そういうところは、うちも目指してるとこなんで、ここにいる選手、しっかり目に焼け付けたと思うし。その中で、ヒットは少なかったけど、うちも積極的にスイング行きながら、なんとかっていう気持ちは最後まで出てたよね。あとはやっぱり積極的に行きながら、タイミング合ってスイングに行った時は、それを仕留めるっていうね。そこらへんが、ちょっとまだ、今日はできなくて、追い込まれてからの勝負なってしまったんでちょっと苦しかったけど。姿勢としてはよかったんじゃないかな」
-積極的にスイングして結果が出なくてもオッケーというか。
「それは段階的なことがあるからね。今日もバッティングコーチの方から、ファーストストライクっていうテーマが出てて、そこでいけてる選手もいるし、まだまだ思い切れない選手もいるし。最終的にはそこでファーストストライク手出しをしたときに、いかに仕留められるか。まだちょっと、まっすぐに対しても差されてるし。そこで一振りで仕留めようと思ったら、ネクストバッターサークルが大事だし、ベンチが大事だしっていうね、そこの準備。いろんなものがつながっていくんでね。やっぱそこらへん、シーズン中もやってきてるけど、まだまだ勉強していかないといけないとこはあるね」
-井坪が適時打。
「あれはもう、ほんとにね、一振りで仕留められてるんで。あそこらへんが井坪のいいところであり。常にそれができてるわけじゃないけど、できるようにね。そうすると確率も上がってくると思うんでね。今日は良かったんじゃないかな」
-伊藤将は五回まで好投。
「全体的には良かったし。あの1点もねセカンドゴロでの1点っていう。逆に守る方からしたらね、あれはよく取った方だから。コースがいいところ飛んだんで、アウトにはできなかったけど。その中で追い込んでから、ちょっと何球か高い甘い球があったんで、本人も十分わかってると思うし、その中で、ランナーを出しながら、あのセカンドゴロね、1点そこで抑えたっていうのは、やっぱりそういうものを持ってるなと。やっぱりね、相手がジャイアンツなんでね、より気持ちも入ってると思うし、それはこれからにつながっていくと思うよ」
-主力級の選手がいる試合に伊藤将司を登板。
「まあ主力が来るからということではないけど、やっぱり将司もまだまだチャンスが来る可能性もあるピッチャーなんでね。初戦というところでね。相手も相手だし、そこは先陣を切ってもらって、つなげてほしいよね、後のピッチャーに」
-改めてどんな期間にしてほしいか。
「チャレンジを、トライをしてとにかく思い切ってやって失敗して勉強しての繰り返しだと思うので。その中でみんな課題を持って入ってきているので、その課題と目標をこの18試合でクリアできるように。そのあと秋季練習もあるのでね。そこにつなげていけるように。まずはトライしないことには、何も始まらないんでね。その思いきりとあとは、シーズン中の反省とかもあるからそこで選手たちにも言ったけど、いろいろ変われる時期なんでね。この2カ月はすごく伸びる時期でもあるし、大事な大事な時期なんで続けるということがね、大前提で、それが大事なことなんだけど、やっぱり続けてちょっと上向かない、結果が出ない時には変えてみるっていうところもね、それを、できる時期なんでね。なかなかシーズン中、シーズ前にはできないんだけど、今はもうほんとに、思い切って、いろんなことをチャレンジできるし、変えられる時期なんで、もうどんどんトライしてほしい」
-椎葉も粘った。
「そうだよね。あれだけ腕を振りながら、だんだんスタミナもついてきてるしランナーを背負いながらもいいピッチングしてるけど、なんか背負うまでがやっぱりちょっと、デッドボールであったり、フォアボールであったり。もったいないなっていうね。仕方のないフォアボールもある。あるけど、今日の場合はちょっともったいないデッドボール、フォアボールが目についたんで、そこらへんのとこからだんだん球は上がってきてるから。あとはやっぱ制球も同時にね、磨いてってほしいな」
-先発もできるように?
「うん。先発させたいんだけどね。将司との関係もあるしリリーフでも長いイニングを投げるように次回からやってきます。このままずっと後ろっていうことじゃなくて先発も十分ある」
-明日の先発は。
「明日は門別」