阪神・才木“シン”フォームで球速アップ シーズン中の異変すぐさま修正「感覚もいい」進化に手応え

 甲子園のマウンドで投げる才木(撮影・田中太一)
 甲子園のマウンドで投げ込む才木(撮影・田中太一)
 投球後、安藤コーチと話をする才木(撮影・田中太一)
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 阪神の才木浩人投手(25)が10日、甲子園球場での投手指名練習に参加し、先発が濃厚なCSファーストSの初戦に向けて、フォームの微調整を行っていることを明かした。常に向上心を持ち、自身の感覚と照らし合わせながら、本番が2日後に迫る中での変更。CSファイナルS進出時には中5日での登板も可能性があり、短期決戦でもフル回転する。

 見た目には大きく変わらない。いつものダイナミックなフォームで甲子園のマウンドから投げ込んだが、才木の中では確かな変更点があった。「軸足の動きだったり、全体の流れの動きだったり。この辺が微妙やなというところがあった」。シーズン途中からの異変を微調整した。

 目慣らしのために審判がジャッジも行い、本番さながらの21球。無観客の聖地に、心地いいミットの音が響いた。「フォームの感覚もいい。いい方向にいくように変えてみようかなという感じです」。“新フォーム”に確かな手応えをつかんだようだ。

 違和感があったのはシーズン途中。「フォームの動きをイメージした時に引っかかるところもあった」。タイミングが合わず、スムーズさに欠けた。シーズン終了からCSまでの期間を利用し、トレーニングなどで体の動きを確認。修正点を分かっていた分、のみ込みは早かった。

 オフに着手することもできたが、今にこだわったのは向上心の高さから。「せっかくやるなら来年に得るものがあればいいなと思っている。CSに勝つことが大前提ですけど、その中で自分にプラスになることがあればいいなと」。まだまだ進化の途中。目前に迫った決戦はもちろん、未来を見据えた上での決断でもあった。

 フォーム改善をすることで、球速アップにつながると自己分析する。振り返れば、自身のシーズン最終戦となった9月29日のDeNA戦(甲子園)では6回5失点。CSファーストSでリベンジを果たせば、“シン・サイキ”も自信になるだろう。

 そして、安藤投手コーチは才木の短期決戦での起用法について「中5はあると思います」と話した。今季は一度たりともなかった“秘策”。CSファーストSの初戦を経て、CSファイナルSでは第3戦での登板の可能性が出てきた。

 右腕は自分以外にも充実の先発陣がいることは承知の上で呼応した。「中5日とか行ってくれと言われるんだったら、もちろん行けるように準備はしっかりしていきたい」。まずはDeNAに1勝。その先に巨人が待っている。進化した才木が強力打線に立ち向かう。

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