三菱重工West・北條史也 古巣・阪神にエール「普通にやっていたらいい」離れても虎戦士と関わり

 元阪神で三菱重工Westの北條史也内野手(30)が10日、ポストシーズンに臨む盟友らにエールを送った。阪神を離れてからも虎戦士との関わりは続いており、短期決戦を制し、球団史上初となる日本一連覇を願った。

 戦う世界が変わっても、古巣で戦う仲間への気持ちは変わらない。北條は「日本一になってもらいたい」と快挙を願った。38年ぶりの日本一を成し遂げた昨年に戦力外通告を受け、今年1月から社会人野球の三菱重工Westに所属。野球選手として新たな道を歩んでいる。

 社会人野球1年目の今年は、7月に初の全国舞台となる都市対抗野球に出場した。前回王者・トヨタ自動車との2回戦で本塁打を記録するなど、6年ぶりの8強入りに貢献。また、29日から京セラドームで開催される社会人日本選手権の出場も決めている。ここまでを振り返り「すごく楽しい」と、充実感を漂わせた。

 都市対抗で東京を訪れた際には、東京ドームで阪神-巨人の試合を観戦。「観客席から見ていると、一番はめっちゃかっこいいと思いました。歓声もすごくて。1本のヒットでこれだけ盛り上がるんだということを、感じることができた」と刺激を受けたという。

 阪神を離れても、かつての仲間は気にかけてくれている。「都市対抗に出場した時にたくさん連絡をもらいました。大山は2軍に落ちて、自分のことで精いっぱいという時に花を贈ってくれて。原口さんからはバットが20本ぐらい届きました。坂本さんからは捕手の防具をもらって。本当にありがたい」と感謝した。

 負ければ終わりの、トーナメント式の社会人野球を経験したからこそ、勝ち上がる厳しさも知る。「調子うんぬんはないと思います。無心というか。何も考えずにその1球に集中力を注いでやる。それが短期決戦だと思う。(阪神の)みんなは去年、勝っているので。僕から言うことはないですけど。普通にやっていたらいいと思います」とエール。虎戦士の戦いを見守り、再び歓喜の瞬間を迎えることを信じている。

 ◇北條 史也(ほうじょう・ふみや)1994年7月29日生まれ、30歳。大阪府出身。177センチ、80キロ。右投げ右打ち。内野手。光星学院(現・八戸学院光星)から12年度ドラフト2位で阪神入団。15年5月28日・楽天戦(甲子園)に代打で1軍初出場。23年10月に阪神から戦力外通告を受けて三菱重工West入団。NPB通算455試合で打率・255、308安打、18本塁打、113打点。

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