阪神・佐藤輝 下剋上日本S連覇へ「攻めるだけ」 シート打撃で好調気配「いい準備はできた」

 阪神の佐藤輝明内野手(25)が11日、12日からのCSファーストSは挑戦者の気持ちで戦うと誓った。昨季はリーグ王者として、日本シリーズに進出。プロ入りから4年で毎年ポストシーズンを戦っているが、2位以下でのCS勝ち抜きは経験していない。今年はチャレンジャーから2年連続の日本一を狙う。

 CS前の最終調整を終えると、意気揚々と選手通路に姿を見せた。佐藤輝がどこか自信をのぞかせる。「シート打撃もしましたし、いい準備はできたかなと思っています」。8日間の充電期間。表情からも短期決戦での大暴れを予感させた。

 この日はシートノックやフリー打撃を敢行。守備では軽快に動き、打撃では力強い打球を飛ばした。状態は目に見えていい。「明日、打てるように頑張ります」。そんな受け答えをしていると、平田ヘッドコーチが通りかかった。「おっ。打つで~輝が」と期待する参謀役に、「はーい」と笑顔で応える。雰囲気の良さも垣間見えた。

 入団後は21年から4年連続でAクラス。ただ、2位以下では日本シリーズに進めていない。2位で進出した21年CSは2試合で計4打数1安打に終わり、ファーストSで敗退。3位で進出した22年CSは第3戦で反撃ソロを放つなどチームの逆転勝ちに貢献。ファーストSは突破したが、ファイナルSで敗れた。

 「立場が去年とは違うので。2位から勝ち上がってということはまだないので、勝ち上がれるように頑張ります」

 相手先発は東と発表された。今季は10打数無安打で6三振と分は悪い。それでも短期決戦となればデータは関係なく、一戦必勝で目の前の投手を攻略するだけだ。2戦目の先発が予想されるジャクソンには打率3割超えと好相性だけに、初戦から流れを呼び込みたい。

 昨季とは「心境は違いますよね」と言った。1位と2位では気持ちも戦い方も変わってくる。「2位からのスタートなので、攻めるだけという気持ちでやっていきます」。CSファイナルSに進めば相手に1勝のアドバンテージがある。受け身にならず、積極的に仕掛けて主導権を握りたい。

 岡田監督との2年間の集大成でもある。「しっかり勝つつもりでやっていきたいです」。2年連続の日本一へ、佐藤輝のバットが勝敗の鍵を握ることは間違いない。負けられない戦いが始まる。

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