【狩野恵輔氏の眼】いつも通りではなかった阪神 いつも通りだったDeNA

 「JERA CSセ・ファーストS・第1戦、阪神1-3DeNA」(12日、甲子園球場)

 レギュラーシーズン2位の阪神は、3位のDeNAと対戦し1-3で敗れた。元阪神でデイリースポーツ評論家の狩野恵輔氏は「短期決戦独特のプレッシャーの感じ方に違いがあった」と指摘した。

  ◇  ◇

 阪神とすれば痛い敗戦となったが、まず試合内容とは別の部分で、短期決戦独特のプレッシャーの感じ方に、違いがあったように見えた。

 リーグ連覇を逃した阪神としては、日本一の連覇はしないといけないという部分や、岡田監督が最後だから勝たないと、といったプレッシャーがあるように思う。対してDeNAは、失うものはないと前向きに挑み、シーズン同様の戦いができていたように見えた。阪神の方は悪い意味でのプレッシャーとなり、良い緊張感というより悪い緊張感になっていたように映った試合だ。

 いずれにしても、13日に負ければ終わりという状況となった。短期決戦は勢いに乗らせないことが大事であり、そう考えると第2戦のポイントは、2番・牧と3番・佐野のところ。特に、甲子園では抜群の相性を誇る牧への対策だろう。

 抑えるのが簡単な打者ではないが、九回の打席では岡留の内角球に詰まる場面もあったように、そういったボールを見せると、変わってくるところが出てくるかもしれない。死球はいけないが、印象に残るようなボールをいかに投げられるか。ストライクゾーンだけでなくボールゾーンも使いながら、広く厳しく勝負する必要がある。

 試合としては敗れはしたが、悲観するような内容ではなかった。第2戦で先発の高橋には、開き直るというか、思いきって、彼本来のボールを投げることに集中してもらいたい。

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