阪神・森下 唯一マルチも無念 八回好機に三振「手が出なかった」 次戦へ切り替え「いい準備して臨みたい」
「JERA CSセ・ファーストS・第1戦、阪神1-3DeNA」(12日、甲子園球場)
外角いっぱいの151キロ直球にバットが出なかった。阪神・森下は唇をかんで、肩を落とした。3点を追う八回2死一、三塁。一発出れば同点の絶好機に、球場のボルテージがぐっと上がった。
しかし、カウント1-2と追い込まれてからの伊勢の4球目を見逃し三振。「いいボールを放られて自分がちょっと手が出なかったって感じですね」。試合後は脱帽するしかなかった。
それでも序盤から孤軍奮闘した。打線が東に苦しむ中、初回2死で左前打。三回2死でも左前打とチーム唯一の2安打を記録し、「何回も対戦しているピッチャーだったので、軌道はある程度頭にはあった。どんどんストライクボールを振れたのがいい結果につながった」と振り返った。
次戦に全てがかかっている。切り替えて挑むしかない。「どっちにしろ勝たないといけないゲームなんで、ずっと。気持ちとしては変わらず、背負いすぎても100%出ないと思うので、いい準備して臨みたい」。悔しさを力に変え、何が何でも勝利をつかみにいく。