阪神 杉山オーナーが岡田監督の退任理由を説明 「タイガースの監督は非常に激務」「ご年齢を考慮して2年と設定した」

 7回、投手交代を告げる岡田監督(撮影・田中太一)
 岡田監督をねぎらうライトスタンドのファン(撮影・飯室逸平)
 1回、先制ソロを放った森下(右)を迎える岡田監督(撮影・立川洋一郎)
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 「JERA CSセ・ファーストS・第2戦、阪神3-10DeNA」(13日、甲子園球場)

 阪神は2連敗で敗退が決まった。退任が発表されていた岡田監督にとって、まさかの大敗でラストゲームとなった。

 岡田監督は昨季、38年ぶりの日本一に導き、今季は2位。シーズン終盤は巨人を猛追したが、あと一歩届かなかった。CSでは2連敗を喫し、巨人が待つファイナルS進出を逃した。

 試合後、杉山オーナーが報道陣の取材に対応。敗退決定後の岡田監督とのやり取りについて、「総合的に見た結果、これ以上良い結果がないほどの素晴らしい成績だった。タイガース球団へのご貢献は一言では言い表せないほど甚大なもの。ご功績は多大なんですよとお伝えしました。監督からは今シーズンは惜しくも2位ということで連覇ということを果たせなかったけれども、2年間、総合的に見れば、自分のミッションとして託されたリーグ優勝を果たすことができたし、しかも38年ぶりの日本一を成し遂げることができ、任された責務は全うできたかなと。自分では一生懸命頑張ったと、お話がありました」と明かした。

 また、監督交代に至った経緯を説明。「監督就任の要請の時に2年間ということでお願いしました。2年間としましたのは、タイガースの監督が非常に激務。監督のご年齢(66歳)、そういったことを考慮して2年と設定し、この2年内にぜひ、リーグ優勝してほしいとお願いしたことでございます」と語った。

 今季、岡田監督は12球団最年長で、続いてロッテ・吉井監督が59歳。杉山オーナーは「12球団の監督のご年齢を見てもらえると分かりますが、基本的には40代、50代の方です。60代の方はおられない、なられた方もいらっしゃいますが、基本的にはおられません。ですから、そういうことを考えれば、60代半ばでおられますが、そういう方にお願いするのは極めてイレギュラー、異例のことであって、そういうことも考慮して、冒頭申し上げた理由でもって、ふたりで2年と思いながら、私も岡田監督と話しながらずっとやっていたということです」と説明した。

 後任人事については「後継うんぬんのことは何も申し上げられません」とした。

 試合後、球団からは岡田監督の体調が優れないという理由で、オーナー報告や退任会見の見送りも発表された。

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