阪神・桐敷「中継ぎでの経験与えてくれた」岡田監督に感謝 “スペードのエース”「意味は最後まで分かんなかった(笑)」

 阪神の桐敷拓馬投手(25)が今季限りで退任した岡田監督の教えを今後のプロ生活に生かしていくことを誓った。

 終戦から一夜明け。甲子園のクラブハウスを訪れると「中継ぎでの経験を与えてくれたのは岡田さんなので。本当に感謝の気持ちでいっぱいです」と別れを惜しみ、胸に刻んだ言葉を明かした。

 8月28日・DeNA戦(横浜)の練習中。石井とともに中堅フェンス前で呼び止められ、助言を送られた。

 「そんなに選手と会話はしなかった監督だと思うけど、大智さんと自分に『強く攻めて行け』という言葉をいただいた。これからも続けていければ。(投球スタイルは)それでやっていきたい」

 当時は同22日・ヤクルト戦で救援転向後初黒星を喫した後だっただけに、直接メッセージは強く心に響いたという。金言を授かって以降は15試合連続無失点でレギュラーシーズンを終了。リーグ最多の70試合に登板して3勝1敗40ホールド、防御率1・79で、最優秀中継ぎ投手のタイトル獲得へつながった。

 23年に岡田監督から救援としての適性を見いだされ、後半戦から配置転換されてブレーク。同年8月には「今はスペードのエースやろ」と評価された。「意味は最後まで分かんなかったんですけど(笑)。けど、そうやって言ってもらえたのはありがたかったですね」。濃密な2年間を思い出しながら、恩人との別れを惜しんだ。

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