阪神 藤川球児氏が監督就任会見 縦縞ストライプのスーツに黄色のネクタイで登場 「当然、勝ちにいきます」 岡田前監督からの言葉も明かす
阪神の藤川球児新監督(44)が15日、大阪市内で就任会見を行った。
縦縞ストライプのネイビーのスーツに黄色のネクタイで会見場に登場した。「目指すものは勝ちにいきます。当然、勝ちにいきます」。力強く宣言した。
藤川氏は第一声で「このチームにはビジョンがあって」と歴史を語った。決断理由は「特にないです。自然なのかなと。自分の下す決断に自信を持てる。自分の決断に間違いはない」と話した。岡田監督から受け継ぐ形にもなったが「それも全て必然。何も不自然なことがない。これも運命なのかな」と語った。
恩師の岡田監督から学んだことは「やっぱり“普通にやったらええ”。それに尽きるかなと」とした。背番号は「22」に決定。「正直、岡田監督からもらった番号でなければ全くこだわりがなかった」とこだわりを明かした。前指揮官には、この日の朝に連絡をしたという。「頑張れよ。またすぐ行くから」と言葉をもらった。理想のリーダー像には「岡田監督です」と即答した。
今季の戦いぶりは「監督力」で上位進出できたと分析。「選手たちの本気度、現状維持に見える選手は危機感を持って」とメッセージを発信した。今のチームは「3点ほど取ったら、ゲームを終わらせてくれる」と投手力に強みを感じているようで、「するっと気づけばゲームが終わってる」ことが理想のゲーム運びに挙げた。
強化したいことには「非常に難しいですけど、ベテランと言われている選手。必要なのは力」と挙げた。来季からはファームの拠点が尼崎に移るが、「100年、200年に向けて愛される球団にしたい。見といてください。やりますから」と2軍だけでなく、女子野球などを含めた野球振興にも力を入れる考えだ。
杉山オーナーは「最大の理由は藤川さんであれば、必ずリーグ優勝に導いてくださるであろう」と就任の理由を説明。背番号は現役時代にも背負った「22」と発表した。
会見には報道関係者ら約120人が集まった。
◆藤川 球児(ふじかわ・きゅうじ)1980年7月21日生まれ、44歳。高知県出身。現役時代は右投げ左打ちの投手。高知商から98年度ドラフト1位で阪神入団。13年にFAでカブス移籍後、レンジャーズ、四国ILp・高知を経て16年に阪神でNPB復帰。20年現役引退。最優秀中継ぎ2回(05、06年)、最多セーブ2回(07、11年)。21年に阪神でスペシャルアシスタント(SA)就任。日米通算811試合で61勝39敗245セーブ164ホールド。06・09年WBC、08年北京五輪日本代表。