阪神OBが藤川新監督に直言 「餅は餅屋。野手目線でサポートしてくれる有能なヘッドコーチが必要」球団22年ぶりの投手出身監督
阪神・藤川球児新監督が15日、大阪市内のホテルで監督就任会見に臨み、コーチ経験を積まずに監督に就任することに関して不安視する声があることについて「全く僕に関係ないことですよね。僕がやることなんで。頼まれた方だったら分かるんですけど、当事者意識なんで。結局、自分が何をするかしか考えてないんで。どういう考えがあるのか関係なくて。それが人それぞれの人生なんですね。(阪神に)入った以上、中のことを考えてやるだけで、それ以外の声というのは、皆さんのご興味なんで。十分そういう意見で、意見っていうのかな、そういう思いがあるのなら楽しんだらいいのかなと思いますけど、みんな自由なんで」と一刀両断した。
それでも、阪神OBの能見篤史氏はMBS「よんチャンTV」の中で、「あった方が選手に寄り添ってる時間が長い。うまく入っていきやすいので、(コーチ経験なしは)ちょっと懸念はされますね」と語った。
同じく阪神OBの中田良弘氏は「藤川監督は投手出身で、先発も中継ぎも抑えも経験があるから、投手部門に関しては何の不安もないし、今のチームは投手で持ってると言っても過言ではないからね」とした。
一方、藤川監督が球団では星野監督以来、22年ぶりの投手出身監督であることから、「やっぱり餅は餅屋なんだよね。だから、野手のこと関して隅々まで目が行き届くのかどうか。しかも今のチームの課題は打線だけにね。野手目線でサポートしてくれる有能なヘッドコーチが必要だと思う」との見解を示した。
中田氏は続けて「藤川監督の解説は納得できる部分が多い。それでも、納得できる部分というのは配球論であったり、精神的な部分であって、打者のテクニカルな部分について語っている印象は薄い。そこはやっぱり、野手出身の人にサポートしてもらうのが一番だと思う」と付け加えた。