阪神・藤川新監督“火の玉メッセージ”「力ないベテラン必要ない」「現状維持は危機感持って」
阪神・藤川球児新監督(44)が15日、就任会見で“火の玉メッセージ”を送った。強化ポイントを問われると、若手ではなく「ベテランと言われる選手」と回答。「勝てば勝つほどプレッシャーは高くなり、求められる責任感が大きくなる」。自身も経験した現役時代終盤を振り返り、ベテラン像について言及した。
「監督、コーチじゃない立場から気持ちを受け流して『こういう時はこうするんだよ』と。気持ちの安らぎというかね。(そういう)力が必要。ただ空気のいいだけの選手は必要ない。必要なのは力です。プレーヤー個人の力がなくてベテランというのは必要ない」
もちろん強化するのはベテランだけではない。昨季はリーグ優勝&日本一に。今季もシーズン最終盤の猛烈な追い上げで2位に食い込んだ。藤川監督は「(岡田監督の)監督力です。僕も頑張ります」と意気込んだ上でナインにも奮起を促す。
「僕が来たことでチームが下がってしまうことがあれば選手たちにも力がないとなる。現状維持でいるように周りから見えてる選手は危機感を持って臨んでもらいたい」
表情は穏やかでも言葉はド直球だった。今季、主力は軒並み成績がダウン。「相手を倒すという意味では絶対的な力が必要になる」。求めるのは「能力のある選手」だ。選手の力量を冷静に見極めチームを作り上げる。