阪神・小幡「見てると思う」球児新監督に猛アピール 打撃練習“おかわり”遊撃奪取へ打ちまくる
「フェニックス・リーグ、ハンファ(降雨中止)阪神」(19日、ひなたひむかスタジアム)
みやざきフェニックス・リーグに参戦中の阪神・小幡竜平内野手(24)が19日、「(藤川新監督は)帰っても見てると思うので、アピールするだけ」と正遊撃手の奪取へ強い覚悟を口にした。
この日のハンファ戦(ひむか)は降雨中止となり、ドーム内で練習。室内に雷と雨の音が鳴り響く中、通常通り試合前の練習をこなし、中止が決まると打撃練習を“おかわり”するなど約3時間みっちりと汗を流した。
正遊撃手の座を奪うためには、まずは木浪との争いに勝たなければいけない。今季、木浪は6月15日のソフトバンク戦で左肩甲骨を骨折して戦列を離れ、小幡にチャンスが回ってきた。7月は14試合に出場し打率・372を記録するなど好調だったが、同17日の巨人戦で左太もも裏の肉離れにより離脱。復活した木浪と入れ替わる形でシーズン終盤まで2軍で調整となった。悔しい時期を味わったからこそ、来季へ懸ける思いは強い。
藤川新監督が視察に訪れていた17、18日の2試合は、ともに初回に安打を放ちアピール。フェニックス・リーグでは速球打ちをテーマに掲げ、「タイミングの取り方が一番(大事)」と課題を明確にしていた中での安打だった。「常にレベルアップしたい。感じることは毎日あるので、それを次の日に出したい」。尽きない向上心で正遊撃手をつかみ取る。