阪神2軍 前川のフェニックス2号2ランに和田2軍監督「あれは見習わないといけない」

 「フェニックス・リーグ、阪神3-0巨人」(20日、アイビースタジアム)

 阪神は前川の2試合連続本塁打と小幡のフェニックス・リーグ1号で得点を挙げ、投手陣の0封リレーで勝利した。

 四回までパーフェクト投球だった京本を五回に攻略。先頭の井上が右前打で出塁し、続く前川が右翼への2ランで先制した。18日のフェニックス・リーグ・DeNA戦(ひむか)で放った3ランから2試合連続でアーチをかけた。さらに六回2死から小幡が初球を完璧に捉え、右翼へのフェニックス・リーグ1号ソロで追加点を挙げた。

 投手は先発の茨木からマルティネス、川原、佐藤蓮と無失点でつないでスコアボードに0を並べた。

 和田2軍監督の一問一答は以下の通り。

 -前川の本塁打はさすが。

 「そうだね。今年、右京が一回もファームに来てないけど、1年前と全く違うというか、やっぱり成長してるな1年、1軍にいてっていうのを見せてくれているね。あれだけコンパクトに打ってかつ飛ばせるっていうのは、あれは見習わないといけないね、他の選手」

 -1軍から来た選手が結果を出している。

 「うん。(井上)広大も追い込まれてからの対応力が今年1年相当成長したね。フォアボールもとれるようになってきているし、そこが一番違うとこやな。春先とね」

 -1軍を経験しての変化か。

 「1軍を経験してっていうよりも、そこが良くなったから1軍に行ったっていうところもあるので。今年1年にかける思いが粘り強さにつながっていると思うし、1球に対する気持ちが打席で見て取れるようになってきてるね」

 -他の選手にも本塁打が出たが見習ってほしいところ。

 「ホームランは見習うっていうのは簡単ではないけどね、ホームラン打ってる選手はしっかり振れているってところから始まってくるからね。ホームランも種類による、野口はフルスイングでホームランにしてるけど右京はコンパクトに打ちながらホームランにしてる。いろいろあるので、やっぱり芯に食うのがいかにコンタクトさせるのが大事かなっていう、その上でパワーがあればいくし。まずはタイミングも大事だけどタイミングとってコンタクト率を上げていくっていう。そうすると率も上がってくると思うし。チームとして追い込まれてからの対応力は上がってきていると思うので、あとはツーストライクまでにいかに仕留めるかっていう。そこらへんだよね」

 -投手陣はつないで無失点に抑えた。

 「まあ茨木なんか特に今年1年やってきたことが、3回にも出ているしホントに落ち着いて投げられるようになったね。ランナーが出てもバタバタしなくなったし。あとは真っすぐのレベルを、持ち味だからね。もっともっとレベル上げて、本当にランナーが出るとっていうところが課題としてあったけど、全くバタバタしないようになったので今年1年でだいぶよくなった。それを今日も出せたし、次のマルティネスもね、あのテンポで投げられたらコントロールできるし、あれができているときはいいんだよね。考え出すとなかなか続かなかったりした時もあったけど、もう一回あのテンポを思い出してやってほしいな」

 -前川は1年前とどこが変わった。

 「いやもう全てというか、体のキレも全然違うし。ある程度1軍でやれるという自信もついて。打席に立った所作というかね、雰囲気も全然違うな、1年前とはね。ただ、だからといってここで満足してはいけないので。本人は満足してないしもっともっと上を目指しているわけで、ここから確実性を上げていけばもっと良い選手になると思う」

 -本塁打も来年増えそうか。

 「まあまあ、そのために10月、11月っていうところでね、そこでいかに伸ばせるかっていう、そういう時期なので。本人もいろんなこと考えてやっているし、課題を持ってやっているところが見えるよね」

 -明日の先発は。

 「津田」

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