阪神・佐藤輝「負けたヤツの特権。練習できるので」 2年ぶり秋季Cで鍛錬の秋 反省点、課題見直しスキルアップ宣言

 阪神・佐藤輝明内野手(25)が20日、藤川球児新監督の下で今季の反省点を見直しながら、“練習漬けの秋”を過ごすことを宣言した。昨季よりも大幅に早くポストシーズン終戦を迎えてしまった分、「負けたヤツの特権」としてオフの練習時間を確保できると、前向きに発想転換。2年ぶりに参加見込みとなっている、高知・安芸の秋季キャンプでの鍛え直しにも意欲を示した。

 悔しさが残るシーズンとなったが、いつまでも下を向いてはいられない。22日からの秋季練習で藤川阪神が本格始動するのを前に、佐藤輝が“鍛錬の秋”への覚悟を決めた。この日は甲子園のクラブハウスを訪れて、報道陣の取材に対応。「反省点もあるので、課題を練習しながらやりたいと思います」とオフのスキルアップを宣言した。

 秋季キャンプの参加メンバーは未定ながら、「行くつもりではいます」とキッパリ。昨年は日本シリーズと日本代表選出によって不参加で、22年も代表での試合出場があって途中参加。21年はコロナ禍でキャンプ自体が中止だったため、仮に秋季キャンプに初日からフル参戦したら、プロ入り後初となる。

 「チームでやるのは(秋にも)1カ月弱あると思うので、しっかりいい練習したいと思います」と打撃と守備の両面で課題と向き合い、鍛え直すつもりだ。「負けたヤツの特権というか、練習できるのでしっかりやっていきたい」。想定よりも早くオフに突入してしまったが、生まれた時間を無駄にすることなく有効活用する。

 19日にトークショーを行った球団OBの糸井嘉男氏からは、「監督が変わったことが彼にとって、いい方向に向くように」とエールを送られた。母校・近大の先輩でもある兄貴分の思いを伝えられると、「いいきっかけになればと思います」と呼応。新体制となるチームでも中軸を担って、さらなる光を放つ姿を思い描いた。

 佐藤輝にとって藤川新監督は小学生の頃からのスーパースターで、「すごいなと思ってました」と火の玉に魅了されていた少年時代を回想した。じっくりと言葉を交わしたことはまだないというが、「理論的というか、そういう方じゃないかなと思います」と印象を説明。まずは秋季練習から充実の汗を流して、“ファーストコンタクト”となる新指揮官の期待値を高めてみせる。

 ◆佐藤輝、過去3年の秋

 2021年 秋季練習では、シーズン中に発生した左膝痛の影響で走塁練習など一部別メニュー。打撃練習では「4スタンス理論」を参考に打撃改良に着手した。

 22年 秋季練習では岡田監督から、他の選手とともに「直球への対応」などをテーマに打撃指導などを受ける。また、11月開催の「侍ジャパンシリーズ」終了後に秋季キャンプに合流。岡田監督から下半身強化を求められる。

 23年 11月に開催された「カーネクスト アジアプロ野球チャンピオンシップ2023」に出場。同23日には優勝記念パレードに参加。

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