球児監督のモロ直系・阪神育成2位の嶋村が同郷の森木と1軍へはい上がる

 「プロ野球ドラフト会議 supported by リポビタンD」(24日、都内ホテル)

 阪神の育成2位・嶋村麟士朗捕手(21)=高知ファイティングドッグス=は、高校と現所属チームのOBである藤川監督の指名に頬をほころばせた。名前を呼ばれると、「よかった~」と声を出しながらDeNA4位の若松とハグ。「とにかく安心しました」と安堵した。

 高知商出身と指揮官のモロ直系。「小4から野球を始めたので現役時代は見てないけど、ユーチューブですごい球を投げていた。プロに入ったら、こんな投手を打っていかなきゃならないんだと思ったけど、現役のときに受けてみたかった」と火の玉ストレートへの憧れを語った。

 森木とは同級生で、潮江中時代は中学選抜で球を受けた。高校時代は公式戦の対戦はなかったが、練習試合で2打席凡退。「高校時代はとてもじゃないけど打てなかった。今も連絡をとり合っているし、一緒に切磋琢磨して1軍でやりたい」と、かつてのライバルにエールを送った。

 阪神から高知FD入りしたドリスにも感謝。「阪神のスカウトがドリスさんを見にきたときに、嶋村はいい選手だと言ってくれた」。日頃からアドバイスをもらっており、阪神指名をアシストしてくれた。

 四国アイランドリーグで昨年は捕手、今年は指名打者でベストナインに選ばれた。「スローイングをもっとよくして、打撃ではファールになってた球をヒットにできるよう筋力をつけたい。世界を代表するキャッチャーになりたい」。大志を抱いた育成2位が、先輩指揮官のもとで大きく羽ばたく。

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