阪神ドラフト3位・木下 160キロ出す「球速に限界はない」“火の玉イズム”継承へ藤川監督から「教わりたい」

 「プロ野球ドラフト会議 supported by リポビタンD」(24日、都内ホテル)

 阪神からドラフト3位で指名された木下里都投手(23)=KMGホールディングス=は、名前を呼ばれた瞬間、驚きのあまり立ち上がってガッツポーズを決めた。念願のプロへの扉が開いて、「実感ないですし、目標もまだ持っていないですけど、日本最高峰の舞台で活躍できるようにやっていきます」と所信表明。両親に電話で報告すると「やっと目標のところに行けるね」と祝福され、瞳に涙が浮かんだ。

 高校までは主に遊撃手としてプレーし、福岡大1年のときに投手に転向した。「大学では球速150キロ。プロ野球選手にはまだ早い、実力がないと思ってました」。社会人野球に進むと、最速156キロをマークするなど才能が開花。今夏はチームを7年ぶりの都市対抗出場に導いた。

 自慢の武器は直球とあって、藤川新監督への弟子入りに胸躍らせる。「浮き上がる球はどのような意識で投げてるのか、握りも違うと思いますし、教わりたいです。球速に限界はないと思ってるので、160キロをまずは目標に」。“火の玉イズム”を継承して、今までは縁のなかった甲子園で勝負する。

 【木下里都(きのした りと)アラカルト】

 ◆生まれ 2001年1月27日生まれ、福岡県出身

 ◆家族構成 両親、兄、姉

 ◆サイズ 183センチ、90キロ

 ◆投打 右投げ右打ち。最速156キロ。変化球はカットボール、ツーシーム、カーブ

 ◆遠投 120メートル

 ◆足 50メートル5・02秒

 ◆球歴 小田部小1年から原北ウイングス少年野球クラブで野球を始める。原北中では白龍ベースボールクラブに所属。福岡舞鶴高では主に遊撃手。福岡大1年夏から投手へ転向

 ◆好きな歌手 back number

 ◆趣味 釣り

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