阪神育成4位・川崎 輪島市出身 被災地の希望に「一人でも多くの笑顔が見れるように」

 「プロ野球ドラフト会議 supported by リポビタンD」(24日、都内ホテル)

 阪神から育成4位指名を受けた川崎俊哲内野手(23)=日本海L石川=が被災地の希望となることを誓った。元旦の能登半島地震で甚大な被害を受けた石川県輪島市出身。災害の苦難を乗り越えてNPB入りの夢をつかんだ。

 帰省中に友人とキャッチボールをしている最中に被災。「すごい揺れで立っていられなかった」と命の危険も感じながら家族と共に山へと避難したという。地元は9月に豪雨災害にも見舞われた。「自分が知っている街が大変なことになった。このまま野球をやっていてもいいのかな」。葛藤を感じながらも白球を追い続け、夢をかなえた。

 阪神から派遣されている岡崎太一監督(41)の指導を受け、縦じまに袖を通す。「まずは支配下。輪島の方も絶対見てくれる。一人でも多くの笑顔が見れるようになればいい」。育成からはい上がり、復興の光となる。

 ◆川崎 俊哲(かわさき・としあき)2001年5月2日生まれ、23歳。石川県輪島市出身。174センチ、82キロ。右投げ左打ち。内野手。輪島卒業後、20年から日本海L・石川でプレー。血液型はB。

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