阪神・藤川監督 確信 ドラ1伊原「すごく早い段階で羽ばたいてくれる」初対面でビビッ!頭脳派の片りん

 阪神の藤川球児新監督(44)が25日、ドラフト1位指名した伊原陵人投手(24)=NTT西日本=の活躍に太鼓判を押した。京都府内で行われた指名あいさつで初対面。改めて先発での起用を明言し、「すごく早い段階で羽ばたいてくれる」と大きな期待を寄せた。

 輝く未来を確信した。初めての顔合わせだったが、少し言葉を交わせば、頭脳派の片りんは十分に感じ取れた。藤川新監督は「間違いなくクレバーなタイプ。さすがドラフト1位になるだけのものがある。すごく早い段階で羽ばたいてくれるんじゃないか」と思わずうなった。

 伊原はNTT西日本での2年間で平均球速を伸ばすことに成功した。藤川新監督はその秘訣(ひけつ)を本人の口から聞いてみたかったという。「彼の口から出た言葉が、すごく僕の中で理解できた。ただトレーニングしてスピードが速くなっただけじゃない」と納得した。

 一流に上り詰めるためには「根拠」が必要で、それを言語化する能力が求められると藤川新監督は説く。米大リーグ・カブスに所属する今永の名前を挙げ、伊原にはその資質が備わっていると太鼓判。阪神では伊藤将、大竹、岩崎ら技巧派左腕の系譜に名を連ねていくことを期待した。

 頭脳だけではなく、素材にもほれ込んでいる。投手を見る上で「投球フォームと(投げる)ボールとのギャップ」を最も大切にしているという新指揮官だが、伊原については「体が小さいように見えるが、投げる時に大きく見える。僕にとってベスト。素晴らしい左投手の条件を兼ね備えている」と賛辞が尽きなかった。身長170センチの左腕が“小さな大投手”として成長していく姿を思い描いた。

 さらに会見で流ちょうに考えを述べる姿に「(会見で)いかに自分を強く見せられるか、自分の本心を話せるか。話を聞いていると素晴らしい」と絶賛。「プロとしてやっていくために一番重要な向こう気の強さを備えている」と、同じドラフト1位だった自身を重ね合わせた。

 会見では改めて先発での起用を明言した。「中継ぎは考えていない。やはりドラフト1位と言えば、先発からスタート。それでいけると考えている」とうなずいた。即戦力左腕の名に疑うべき余地はない。「迷うことなく、自分の道を究めてほしい」。確固たる信頼で背中を押した。

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