阪神・中野 上からたたく意識 理想は原点回帰からさらに進化 和田巡回コーディネーターから打撃指導
「阪神秋季練習」(25日、甲子園球場)
阪神の中野拓夢内野手(28)が25日、甲子園での秋季練習で和田1・2軍打撃巡回コーディネーターから打撃指導を受けた。ティー打撃から身ぶり手ぶりで助言され、フリー打撃後も肩を組んで言葉を交わした。
打撃練習直前、中野は藤川監督に声をかけられた。「和田さんもいるから、いろいろ聞いてみたらいい」。すぐに動いた。今季の感覚や課題などを打ち明けて対話。「打つ瞬間に少し上へ伸び上がってしまう。ほんの数センチのズレというのは言われましたね」。自身で理解している部分もあったが、より深まった。
打撃フォームの実演もあり、極論は上からたたく意識。「上体が伸び上がらないように打つってことは言われた」。今季は昨季からのフォルムチェンジで強く振ることを考えた結果、振り上げるスイングとなり、打率・232と低迷。来季は復活の一年にしたい。
安芸の秋季キャンプでは打撃漬けと決まっている。「打撃メインって言われたんで」。守備走塁は文句なし。小谷野打撃コーチら新任コーチからの教えもヒントになるはずだ。「新たな教えで、引き出しを増やしていきながらやっていければいい」と“熱血指導”を歓迎した。
理想は昨季への原点回帰から、さらに進化すること。「戻りながら、また新たなものを見つけて進化する。そういうのが必要」。23年は最多安打のタイトルを獲得した。本来の力を取り戻し、夢の打率3割を狙う。