最速156キロ剛腕!阪神・ドラ3木下 福岡大出身コンビ・梅野先輩と「勝つバイ!」お立ち台熱望
阪神からドラフト3位指名された木下里都投手(23)=KMGホールディングス=が11日、福岡市内のホテルで入団交渉を行い、契約金6000万円、年俸1000万円で仮契約を結んだ(金額は推定)。福岡大出身で梅野隆太郎捕手(33)の後輩にあたる。甲子園でお立ち台の共演を目標に挙げ、2人での「勝つバイ!」を熱望した。
剛球右腕が夢見たのはヒーローインタビューの景色だった。木下は福岡大の先輩・梅野とお立ち台での共演を熱望。「憧れではありますね。そこを目指して一緒に頑張っていけたら、と思います」。生粋の九州男児。2人での「勝つバイ!」が目標だ。
大学時代から梅野の話はよく耳にしていた。「『めちゃくちゃすごかった』と聞く。自分の球を受けていただいて、アドバイスをいただけたらと思います」。助言は大歓迎。“福岡大バッテリー”で勝利となれば、夢のお立ち台も見えてくる。
面識こそなかったが、大学の先輩がプロ野球で活躍する姿はうれしかった。「そこに自分も行きたいなという気持ちはもちろんありますね」。背中を追いかけ、ついに同じユニホームを着ることができる。これも何かの縁だろう。
昨年から2年連続で社会人でのお立ち台は経験した。当然、甲子園となれば雰囲気もガラッと変わる。高校時代の目標だった場所。「阪神ファンは野球に対する熱意が素晴らしいと聞く。その中で素晴らしいプレーができたら」。聖地での野球観戦は中学時代の高校野球だけ。憧れの舞台で脚光を浴びたい。
ドラフト指名後は午前に仕事、午後から練習というスケジュールを組んでいる。「コンディションを整えて、自主トレに入っていけるように意識しています」。準備に抜かりはなく、自覚と責任感は芽生えている。
チームの仮契約1号。最速156キロの剛腕が虎の帽子をかぶった。「将来的には日本を代表する投手になることを目標にやっていきたい」。大学から投手に転向した異色の男が、数々の目標を成し遂げていく。
◇木下 里都(きのした・りと)2001年1月27日生まれ、23歳。福岡県出身。183センチ、90キロ。右投げ右打ち。投手。福岡舞鶴、福岡大を経て2024年度ドラフトで阪神から3位指名。直球の最速は156キロ。持ち球はカットボール、ツーシーム、カーブ。特技は習字で趣味は釣り。