FA権行使の阪神・原口が会見「もっとゲームに出たい。スタメンから勝負したい」 複雑な胸中、球団への愛着も明かす
阪神の原口文仁内野手(32)が12日、西宮市内で取材に応じ、今季取得した国内フリーエージェント(FA)権の行使を表明した。
原口は「もっとゲームに出たい、スタメンから勝負したいという気持ちが強かった」と決断の理由を説明。「まだ感情として、はっきりとしたものはないので、自分でも表現するのが難しい心境」と複雑な胸中も明かした。
球団から残留要請があったことを明かした上で「球団関係者の皆さま、携わっていただいた監督、コーチ、スタッフの皆さまに感謝の気持ちでいっぱい。皆さんへの気持ちは言い表せないくらいたくさんある」と15年間在籍したチームへの愛着を語った。
今後は14日にFA宣言選手として公示され、15日から他球団の交渉が解禁となる。今季は年俸3100万円(金額は推定)で金銭と人的補償が発生しないCランクとみられる。
原口は帝京高校から2009年ドラフト6位で阪神に入団した。度重なるけがで育成枠も経験したが、16年4月に支配下再登録。19年1月には大腸がんを公表し、手術とリハビリを乗り越え復活した。近年は代打の切り札として活躍し、今季は52試合に出場して打率・241、2本塁打、9打点だった。