阪神・坂本 残留決めた V奪還へ決意「もう一回、やり返したい」4年4億円プラス出来高で合意

 残留表明する坂本(撮影・北村雅宏)
 残留表明を固め、取材に臨む坂本
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 阪神・坂本誠志郎捕手(31)が13日、西宮市内で取材に応じ、今季取得した国内FA権を行使せずに残留することを表明した。4年総額4億円プラス出来高払い(金額は推定)で合意した。野球人として葛藤の末、チーム愛にも背中を押されての決断。藤川球児監督(44)にも電話で連絡を入れたといい、「今年悔しい思いをして。タイガースでもう一回、やり返したい」とV奪還への決意を固めた。

 迷いがなかったといえばウソになる。坂本が素直な胸中を吐露しつつ、残留表明。「正直、自分が野球界でどういう評価をされていて、どういう位置にいるのか知りたい、という思いはあったですけど」。それでも他球団と交渉の席に着くことなく、タテジマへの愛着が勝って、「僕は兵庫県出身、地元で縁のあるタイガースという球団に入りまして。その縁とか恩がある」と心を決めた。

 熟考を重ねて、「タイガースですごく評価していただいたというのと、必要とされていると感じることができた」と納得の結論を導き出した。「いろんなことを考えている中で、優勝、日本一の記憶、シーンというのは自分の中でも出てきます」。固い絆で結ばれた仲間とつかんだ栄冠は色あせない。甲子園で構える捕手ポジションは格別で、「たくさんのタイガースファンの前で野球ができる幸せも、こんなことはないなと。その景色をこれからも見ていきたい」と猛虎愛を全開にした。

 藤川監督に残留を報告したところ、「良かった」と安堵(あんど)されたという。「僕が『責任を持ってやります』と伝えて、監督の方から『覚悟を持ってやっていこう』と。僕もそのつもりでいますし、それをみんなで優勝という形にしていくだけ」。決断を下したことにより、覇権奪回への熱量は高まった。「現役時代、教わったことが今に生きているので。どれだけ僕が成長しているか見てもらえる」と新指揮官とのVロードを思い描いた。

 「家族のこともすごく大きなウエートを占めていたので、それはすごく考えながらというのはありましたね。子供に『来年もタイガースのユニホーム着るよ』と言ったら、喜んでくれていた」。悩める時間にはピリオドを打った。あとは一意専心で来季への準備を進める。

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