阪神・前川 16日紅白戦テーマは「角度のついたいい打球を」 佐藤輝と4番競演楽しみ
「阪神秋季キャンプ」(15日、安芸)
阪神の前川右京外野手(21)が16日に行われる紅白戦に白組の「4番・左翼」で先発することが15日、明らかになった。1軍の実戦では初の4番となる。紅組の佐藤輝との主砲対決で、今秋キャンプでの成果を見せる。
これまでの取り組みを試す今キャンプ最後の実戦。「小さく振らないこと」を今秋のテーマに掲げてきた前川が、絶好の打順を任されることになった。
4番のイメージを問われると、「長打、ホームラン、チャンスでかえす。3つです」。シーズン中ではないため、主軸を任されることに対して気持ちの変化はないが、存分にスイングを確認するチャンスだ。
「ちゃんと振って。当てにいった内野ゴロとかはやめたい。角度がついてほしい。練習では誰でも打てると思うので。いかに対ピッチャーで角度のついたいい打球を打てるか」。理想はホームランや外野の頭上を越える打球。結果が出ても出なくても、力強いスイングを続けてオフへの課題を探る。
対する紅組の4番には佐藤輝が座る。「きちんと準備して。いい打席を一打席一打席送れるようにしたいと思います」と先輩との競演も楽しみにした。
第3クール3日目は守備練習に取り組んでいた午前中に雨脚が強まり、午後からは室内練習場で打撃練習などを行った。16日の高知県安芸市も午後から雨予報となっている。「まず試合あるんですか?」と、曇り空を見上げて心配しながらも「あと2日なので、全力でいきます」。飛躍を遂げた3年目の最後の実戦を心待ちにした。