阪神・掛布新OB会長 藤川監督にゲキ「優勝、これしかない」大山残留に喜び「全ゲーム4番で引っ張って」

 阪神のOB会懇親会が11月30日、大阪市内のホテルで行われ、掛布雅之氏(69)が第8代OB会長に就任した。球団創設90周年を迎える来季へ、藤川新監督にはリーグ優勝を期待。国内フリーエージェント(FA)権を行使した大山の残留を喜び、4番として数字で引っ張ることを求めた。さらに佐藤輝、森下との4番争いでチームが強くなることを心待ちにした。

 掛布新OB会長の言葉、表情から来季への期待の大きさがにじみ出た。「来年の(球団創設)90周年に向けて、藤川監督中心にやっぱりいい戦いをして優勝。もうこれしかないんじゃないですかね」。新監督に期待するのはもちろんリーグ優勝。それを後押しするように、前日にはFA権を行使した大山が残留を発表する吉報も舞い込んだ。

 「大変うれしかったですし、大山自身も悩んだと思いますけど、いい答えを出したと思います。彼が4番として全てのゲームに出るぐらいの気持ちでチームを引っ張っていってもらいたい」

 掛布氏自身も現役時代、虎の4番を担い、3度の本塁打王を獲得するなどチームをけん引した。それだけに、大山に求めるのは姿勢だけではない。「4番として、数字で引っ張っていって。これだよね、やっぱり」と成績で打線を率いる指令も出した。

 ともに中軸を担う、佐藤輝、森下との相乗効果へも期待大だ。「(森下は)あれだけプレミア(12)でも活躍してますしね。クリーンアップの3人の4番争いなんてのも楽しみですよね。これがチームを強くすると思いますよね」。ドラ1クリーンアップのし烈な争いが、チームの活性化につながり、優勝への原動力となることを願った。

 川藤氏から引き継いだOB会長の任期については「阪神の場合は決まっていないんですよ」と未定。「若い選手にバトンを渡せるように土台を作れたら」と意気込んだ。選手たちには「90周年ですから、OBの方たちの気持ちを今まで以上に感じながらグラウンドでプレーすることがすごく大切」とエールを送った。

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