阪神・村上 開幕星でリベンジ 3・28大役「やってみたい」因縁の広島戦 V逸の悪夢「勝てば払拭できる」

 パーティー冒頭、集まったファンにあいさつする村上(撮影・伊藤笙子)
 激励パーティーに参加したファンと記念撮影をする(前列左から)デイリースポーツの永井英次常務、藤谷稔社長、森下、村上、松下雄一郎氏、湯浅明彦アナウンサー(撮影・堀内翔)
 プレゼント抽選会で当選した子供に抱きつく村上。右は爆笑する森下(撮影・堀内翔)
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 阪神の森下翔太外野手(24)と村上頌樹投手(26)が1日、東京都江東区の「ホテルイースト21東京」で開催されたデイリースポーツ主催「阪神タイガース激励パーティー2024」に参加した。村上は自身初の開幕投手に意欲を見せた。

 因縁の地での悪夢を、開幕星の笑顔で塗り替える。村上はトークショーで、思い出したくもないはずの痛恨シーンを回想。9月27日・広島戦(マツダ)、今季初のリリーフ登板で延長十二回にサヨナラ打を浴びて、巨人がマジック1となった一戦だ。試合後に流した悔し涙について触れて、「自分のせいで負けてしまった。優勝を逃してしまった。申し訳ないという気持ちが出てきて、泣いてしまいました」と悔恨を包み隠さず述懐した。

 くしくも来季開幕戦は、3月28日にマツダで広島と激突。屈辱を晴らすチャンスがいきなり訪れる。「勝てば払拭できると思いますし、自信になって、いいシーズンのスタートを切れるんじゃないかなと思う」。藤川監督からはテレビ番組内で才木と並んで開幕投手候補に挙げられただけに、「名前が出るのはうれしいですし、そこに向かって頑張りたいです。できるならやってみたい」と改めて“3・28”のマウンドに照準を定めた。

 開幕投手への名乗りに会場は沸いたが、ただ1人、冷ややかな視線を向ける人物が。隣に座る森下が両手で×マークを作って、「大丈夫ですか?結構、大事ですよ」とチクリ。余計なお世話のツッコミを入れられても、村上は「もし投げたら、森下が打ってくれる。先発をやってる以上、そこは目標なので狙いたいと思います」と熱意を貫いた。

 広島戦は今季8試合登板で、2勝5敗と分が悪かったが、「今年は偏りがすごかったんで。しっかりやっていきたい」と意に介さず。「今年連覇できなかったので、もう一度チーム全体で優勝、日本一を目指したい」。力強い決意表明に虎党からは拍手喝采が起きた。開幕鯉斬りで必ず借りを返して、有言実行のV奪還へとつなげる。

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