阪神・森下 来季は「サヨナラ翔ちゃん」 中大先輩・阿部監督&牧の勝負強さ「引き継げたら」 中大ゴルフコンペに初参加

 10番、ボールの行方を見つめる森下(撮影・佐々木彰尚)
 ラウンドを終えた(右から)森下、元ロッテの井上晴哉氏、中大・清水監督(撮影・佐々木彰尚)
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 阪神・森下翔太外野手(24)が8日、静岡県内のゴルフ場で行われた中大野球部OBによるゴルフコンペに初参加。巨人・阿部慎之助監督(45)、DeNA・牧秀悟内野手(26)らも出席した。現役時代は「サヨナラ慎ちゃん」の異名を持っていた阿部監督や牧の勝負強さを引き継ぐことを宣言。来季、ここぞの一打で巨人にリベンジを果たし、リーグ優勝をつかみに行く。

 青く澄み渡った冬空の下、森下は先輩たちとの貴重な時間を楽しんだ。同組には恩師である清水監督、前の組には巨人・阿部監督、DeNA・牧。「『グリーンがめっちゃむずい』みたいなことは言っていた」と阿部監督との交流も明かした。

 そんな大先輩は「偉大な方」とあこがれの存在だ。阿部監督は現役時代、通算で球団史上2位タイの7本のサヨナラ本塁打を記録して「サヨナラ慎ちゃん」と称された。

 「(阿部監督が)育った大学で自分もプレーしてるので。牧さんとかも含めてすごく勝負強いバッターがたくさんいるのが中央のいいところ。そういうところも自分が引き継げたらいいなと」

 自身も勝負強い打撃が持ち味だが、さらに高いレベルを求めていく考えだ。一方で勝たなければいけない相手でもある。特に、王者の座を譲った巨人にはリベンジを果たすしかない。

 今季、森下は巨人戦で勝負強さを見せていた。対戦22試合では驚異の得点圏打率・500をマーク。「ジャイアンツ相手だとなかなか点が取れないので、一つのチャンスをものにするのがすごく大切。より集中力も上がったり、ファンの人たちも盛り上がっているので、いい結果が生まれている」と一層燃えるものがあった。

 ただ、プロ2年間で3度サヨナラ打を放っているが巨人戦ではまだない。再びリーグ優勝を目指す来季、「サヨナラ翔ちゃん」と呼ばれるような劇的な一打も放ちたい。

 牧には今季、打率も打点も本塁打数も及ばなかった。「自分みたいにファームに落ちたり、前半戦悪いっていう時がないのが、牧さんの良さ」と尊敬し、「そこをまねできれば同じような成績、それ以上の成績はできる自信もある」と牧超えにも意気込んだ。

 牧はプロ3年目で全試合出場を果たし、最多安打、最多打点、ベストナインにも輝いた。森下も「3年目までに結果を出さないといけないと1年目から言っている」と話し、「レギュラーと思わず、まだ新しい気持ちで臨みたい」と気合十分。中大の血を受け継ぎ、来季も打線をけん引していく。

 ◆森下のサヨナラ 森下のサヨナラ打はプロ通算3本。新人だった2023年に2本、24年に1本。これまでの3本は【1】23年5月20日・広島戦(甲子園)【2】同7月12日・DeNA戦(甲子園)【3】24年7月28日・中日戦(甲子園)。

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