阪神・森下 牧超え宣言!?「来年3億アップを目指します」今オフは4000万増 来季首位打者獲って大幅昇給だ
阪神の森下翔太外野手(24)が12日、西宮市内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、今季年俸3800万円から4000万増の7800万円でサイン。来年の契約更改に向け、中大の先輩・DeNAの牧超えとなる3億円アップを狙う大胆宣言も行った。改めて自身初のタイトルとなる首位打者を目標に掲げ、チームの4番を背負うことにも意欲を見せた。(金額は推定)
グレーのダブルスーツを身にまとい、腰かける姿には風格さえ漂う。大台突破は目前だが、森下は想像をはるかに超えるビッグマウスで会見場を盛り上げた。
「来年3億アップを目指します(笑)」
中大の先輩であるDeNA・牧は最多安打、最多打点、ベストナインを獲得したプロ3年目のオフに、1億1000万増の2億3000万円で契約更改(金額は推定)。その年俸推移を伝え聞き、飛び出した大胆宣言だった。プロ4年目で年俸3億7800万円となれば球界史上最高額。自身初のタイトルをつかめば、夢のような数字も見えてくるかもしれない。
プロ2年目の今季は129試合で打率・275、16本塁打、73打点。2軍落ちを経験するなどし、「波のあるシーズンになってしまった」と課題を明かす。「キャリアハイを絶対目指すのは当たり前の基準」と話す中で重視するのは打率。今季は引っ張りの打球が多かったが、中堅方向への強い打球を意識する広角打法で打率3割を目指し、「首位打者が一番獲りたい」と意気込む。
いい打率を残すためにも「クリーンアップは打ちたいっす」とこだわりを持つ。「より多くの打席に立って、よりチャンスに回ってっていうところで打ちたい」。今季は主に3番に座り、1試合だけ4番も経験した。
一方、11月の「プレミア12」では全試合に日本代表の4番として出場し、準優勝に貢献。4番については「いい意味でプレッシャーがかかって、打った時は気持ちいいですし。打てなかった時は叩かれたり、プレッシャーを感じると思うんですけど、それが野球だと思うので、すごく面白い」と魅力を語った。
虎でも大役を担う覚悟はできている。「いざとなったらチームを助けられるような選手でありたい」話し、「誰が打つかわからないですけど、もし4番を打った選手が調子が悪いなら、そこに埋め合わせできるような準備をしていきたい」と頼もしく言い切った。
迎える3年目への思いは強い。「3年目までに結果を残してチームとしても主軸の選手になってってところがまずないと、その先で日本代表に選ばれたりもなかなかないと思う。自分の未来を作るためには、3年目までしっかり成績は残さないと」。今年の漢字には自身の名前にちなんで「翔」としたためた。強い覚悟で来季もさらなる高みへ飛翔(ひしょう)する。
◆阪神過去の大幅年俸アップ 今オフでは前川が850万円から276%アップの3200万円で更改。高卒野手では93年新庄の323%増、2200万円に次ぐ増額率を勝ち取った。14年藤浪晋太郎は3倍増となる4500万円。日本一に輝いた昨年は村上が700万円から6700万円に。増額率857%は球団史上最高率だった。