藤川阪神VS新井広島 2・16春季C中に練習試合 “元虎戦士”同士の前哨戦 開幕カード占う絶好の試金石に
阪神が来春の沖縄キャンプ中の2月16日に、開幕カードで対戦する広島と宜野座で練習試合を行うことが12日、分かった。藤川球児監督(44)にとって、広島・新井監督は現役時代に一緒にタテジマを着て、08年の北京五輪でも日の丸を背負った間柄。25年の対外試合初戦となる2月15日の練習試合・楽天戦(宜野座)に続く実戦で、ライバルの戦力をチェックする。
開幕よりも一足早く、阪神ファンにとって胸躍る対戦が実現する。春季キャンプ中盤の来年2月16日。藤川監督が宜野座で新井監督率いる広島を迎え撃つ。
2人は2008年から5年間、阪神でチームメート。守護神と主砲としてチームを支えた。阪神と広島は来年3月28日の開幕戦からマツダスタジアムで3連戦を戦うが、“元虎戦士”の前哨戦は日曜日に行われることもあり、多くのファンが詰めかけることになりそうだ。
藤川監督は以前、来季日程が発表された際、開幕カードで広島と対戦することに対して「新井監督どうこうというのはない」と特別な感情は封印したが、「監督として僕より先輩になる」と敬意を表していた。
来季で就任3年目を迎える新井監督も、藤川監督の44歳での就任に「自分が2年前(監督に)なった時に若いなと思った。昨年は(巨人の)阿部さんが監督になられ、(今年は)藤川さんが監督になられて、どんどん若くなっていってるなと感じます」と青年指揮官の勢いを警戒。現時点ではお互いを尊重しているが、ともに明るい性格だけに、グラウンドで再会するタイミングにも注目が集まりそうだ。
今季の広島は8月まで首位を走りながら、9月に5勝20敗と急失速して4位に終わった。来季のV奪回に向けて、すでに新外国人としてモンテロ内野手、ファビアン外野手を獲得し、11月25日にはドミンゲス投手の獲得も発表した。
ドラフトでは1位で右の強打者・佐々木(青学大)、2位で最速148キロ左腕・佐藤(富士大)と投打で即戦力を獲得。現役ドラフトでは日本ハムから鈴木、オリックスから山足と積極的な補強で戦力を底上げしている。
阪神は今季の広島との対戦成績が12勝12敗1分け。来季も手ごわい相手となることは確実だ。2年ぶりのリーグV&日本一を狙う阪神にとっては開幕ダッシュへ向けて、重要な資料集めの機会となる。
また、藤川阪神は来年2月15日の練習試合・楽天戦(宜野座)が初の対外試合となり、広島戦が対外試合2試合目。1軍生き残りを目指す若虎のアピール合戦の場でもあり、見どころが多い一戦となりそうだ。