阪神・村上 MVP23年超えへ3カ条「開幕投手」「防御率1点台」「投球回160イニング」

 阪神・村上頌樹投手(26)が13日、西宮市内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、1300万増の8000万円でサインした。MVPに輝いた昨季よりも成績は下がったが、球団は2年連続の規定投球回到達や安定した投球内容を高評価。巻き返しを誓う来季へ「開幕投手」「防御率1点台」「投球回160イニング」の3カ条を掲げた。(金額は推定)

 ブルーのネクタイを締めた村上は、決意に満ちた表情で会見に臨んだ。「球団からは、ローテーションを1年間守ったというのと、負け越しているけど内容的には良かったと言ってもらえた。そこは素直にうれしかった」。昨季から成績は下がったが、1300万増の8000万円で更改。2年連続の増額を勝ち取った。

 「(今季は)序盤の頃からなかなか勝てない時期があった。自分が投げたときにあまり勝てないのは本当に苦しかった」

 昨季は10勝6敗で最優秀選手(MVP)と新人王を同時受賞。しかし、今季は25試合に登板し防御率2・58ながら7勝11敗と負け越した。相手チームから研究され、投球フォームも崩すなど思うようなシーズンを過ごすことができなかった。

 それでも安定してゲームメークは続けた。先発した23試合で15試合がクオリティースタート(6回以上投げて自責点3以下)。「フォームのタイミングを変えたり、カーブもしっかり球速差をつけたりとか。変化球と真っすぐの球速差をつけて、いろいろできたのはよかった」と試行錯誤しながら試合を組み立てた。

 先発ローテの一角として仕事も全うした。今季のイニング数153回2/3は、才木の167回2/3に次ぐチーム2位だ。2年連続で規定投球回(143回)もクリアした。「(規定投球回を)最低限、超えたいと思っていたので、超えられたのはよかった。来年はそれ以上を投げられるように、160イニングというのを目標にやっていきたい」と意気込んだ。

 見据えるのはリーグMVPに輝いた23年を超える成績だ。「防御率1点台っていうのを目指してやっていきたい。1点台で昨年は回らせてもらったので、もう一度1点台で投げられるように」。失点を少なくすることで勝機は高まり、結果は自然と付いてくる。

 真価の問われる5年目のシーズン。自身初の大役となる開幕投手にも改めて名乗りを上げた。「先発をやっている以上、やりたいポジションではある。本当にアピールだと思うので、キャンプからしっかり投げていけるようにしたい」と村上。進化した姿でエースへの階段を駆け上がる。

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