阪神の石黒佑弥投手（２３）が１３日、地元・愛知県江南市の江南警察署で一日警察署長を務めた。自身も通ったスーパーのアピタ江南西店では特殊詐欺被害の防止啓発品を配り、同級生や知り合いも含めて約３００人が来場。愛知でも虎人気を痛感し、“中日キラー”に名乗りを上げた。

　１年目の今季、プロ初失点は８月１８日の中日戦（バンテリン）だった。来季は応援してくれる地元の人たちのためにも故郷で活躍したい。「バンテリンで投げないと地元の人は応援に来られない。中日を抑えられるように」。次は警察署長姿ではなく、ユニホーム姿で勇姿を届ける覚悟だ。

　中日の井上新監督も１９年に江南警察署で一日警察署長をしている。“先輩”の前で好投すれば、愛知の虎ファンをさらに拡大できる。「地元でも応援してくれる人がいるんだと考えながら、プレーしていきたい」。恩返しはまだまだこれからだ。