阪神・掛布OB会長 前川よ「58」の象徴になれ V奪還キーマンに指名 2桁HR&レギュラー獲得指令

 トークショーを盛り上げる掛布雅之氏(左)と糸井SA(撮影・石湯恒介)
 予想を披露する掛布雅之氏(撮影・石湯恒介)
 トークショーを盛り上げる掛布雅之氏(左)と糸井嘉男氏(撮影・石湯恒介)
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 阪神の掛布雅之OB会長(69)が21日、京都競馬場で「MBSベースボールパークpresentsスペシャルトークショー」を行った。イベント後、取材に応じ、来季の優勝を目指すチームの中でポイントとなる選手に前川右京外野手(21)を指名。「背番号58といえば前川」と言われるほどの存在感を示すことに期待を寄せ、「2桁本塁打」と「レギュラー獲得」の指令を出した。

 ミスタータイガースの期待は自身と同じ、急成長中の高卒野手に寄せられた。掛布氏が来季のV奪還へキーマンとして挙げたのは前川。「大きなポイントになると思う。6番ぐらいを任せるんじゃないかと思いますけど。彼がある程度の結果を出せば、クリーンアップが全部結果を出す可能性が出ますからね」と、さらなる成長を求めた。

 前川は3年目の今季、自己最多の116試合に出場し、打率・269、4本塁打、42打点をマーク。プロ初本塁打やグランドスラムなどの印象的な一打も放ち、存在感を示した。

 来季、チームが優勝を狙うためにも必要となるのが、上位打線を支える存在だ。「クリーンアップを助けられる6番打者というのは結構、優勝チームにはいる。僕らの時は佐野さん。6番というのは第2のポイントゲッターになる打順だと思う」。自身が4番に座り優勝を果たした85年には6番の佐野仙好が60打点を記録するなど、重要な役割を果たしていた。

 強力打線を形成する上でカギを握る6番打者。だからこそ前川に求める数字は高い。「20本近いホームラン、打率2割8分を残せるとクリーンアップが生きてくる」と指令を出した。

 生え抜き選手で将来的にチームの顔としても期待される前川。スター選手の象徴となるのが背番号だ。虎党の中で「31」といえば、掛布氏というのは深く根付いている。「58を前川の背番号にしたらいい。かっこいいと、子どもたちが58番をつけたいと思うことが大切。松井秀喜も55番を松井秀喜にしたわけでしょ。イチローも51番という大きな背番号をイチローとして作ったでしょ」。前川も実績を積み重ね、背番号が自身の代名詞となるような選手に成長することを願った。

 真価の問われる4年目。「守る野球も含めて、途中で代えられるようなレフトじゃまずいよね。27個のアウトを取るときにレフトにいなきゃ」。OB会長は猛虎の黄金期到来を願いながら、前川の進化を見守っていく。

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