阪神がヘルナンデスと契約合意 嶌村本部長「チームを補完する形」今オフ2人目の外国人補強
阪神の嶌村聡球団本部長(57)が25日、兵庫県西宮市内の球団事務所で取材に応じ、来季の新戦力として、ドミニカ共和国出身でメキシカン・リーグのモンクロバに所属していたラモン・ヘルナンデス内野手(28)と契約合意に達したと明かした。単年契約で背番号などは未定。
ヘルナンデスはメジャー経験こそないが、193センチ、102キロのの体格から鋭い打球を放つ右の強打者。14年にダイヤモンドバックス傘下でデビューし、19年までマイナーリーグでプレー。マイナー通算で打率・266、53本塁打、270打点の成績を残した。22年からメキシコに渡り、今季は82試合に出場して打率・313、22本塁打、71打点を記録した。
近年の守備位置は一、三塁がメインだったが、過去には左翼と右翼を守った経験もある。「左翼、一塁、三塁を守れ、フルで出さなければいけないという条件が付かない選手」という藤川監督の要望にも合致する。
阪神では一塁に大山、三塁に佐藤輝、左翼には高卒4年目を迎える前川が控えており、井上や野口も定位置をうかがう。嶌村本部長は「チームを補完する形」とヘルナンデス獲得の意図を説明。「長打力があって守れるし、28歳という年齢もある。いい選手ですし、競争に打ち勝って試合に出てほしい」と語り、定位置争いに刺激を与える存在として期待を寄せた。
阪神の外国人は既にハビー・ゲラ投手(29)とジェレミー・ビーズリー投手(29)の残留が決定している。球団は来季、支配下枠の外国人5人体制を明言。19日には前フィリーズのニック・ネルソン投手(29)の獲得を発表しており、ヘルナンデスが今オフ2人目の外国人補強となった。前ブルワーズのジョン・デュプランティア投手(30)の獲得も目指している。