阪神・原口 川藤氏の代打通算打率抜く 埼玉凱旋「残留ありがとう」地元ファンが歓迎
阪神・原口文仁内野手(32)が28日、故郷の埼玉県寄居町で後援会主催の野球教室に参加した。国内FA権を行使した結果、タテジマで戦い続けると決めた上での凱旋。地元住民からは「残留ありがとう」と歓迎され、「周りの人がそうやって喜んでくれるんだったら、本当にありがたい話」と歓喜の声を受け止めた。
心機一転で臨む来季、レギュラーを狙いつつ、代打を任された場合、川藤幸三に譲った代打通算打率球団生え抜き1位に返り咲くことを誓った。今季を終えて、代打通算打率は・2667。かつてはトップだったが、現在は川藤の・2673に次ぐ2位。それでも1位は射程圏内だ。
代打安打数80も川藤の85に迫る。「そういうのもモチベーションとして持っておきたい。その起用方法になれば、1本でも多く打てばチームのプラスになる」と再戴冠へ照準を定めた。
今オフはFA熟考期間こそあったが、甲子園以外のグラウンドでトレーニングを重ねて、練習量は例年通り。「もう『代打の神様』は使わないでいただきたい。最後まで出られないんで、『残り物には福がある』くらいにしてください。最後の『福の神』で」。ベンチを温める時間の長さに自虐を交えながら、残留した猛虎に幸運をもたらすことを宣言した。