阪神・ドラ3木下“才木フォーク”習得へ「決め球が必要」すでに動画で研究 福岡大で自主トレ公開
阪神ドラフト3位・木下里都投手(23)=KMGホールディングス=が5日、福岡市内の福岡大野球場で自主トレを公開し、“才木フォーク”の習得に意欲を見せた。
最速156キロの直球に自信を持つ一方で、ウイニングショットとなる落ち球がプロでの課題の一つと自覚。社会人では「緩めのスプリット」を投げることがあったというが、「決め球が必要だなと思って練習はしているので。今後使っていかないと勝負できない世界ですので」と肝に銘じた。
タテジマで生ける教材となるのが、才木の投球術だ。威力抜群の直球を軸に、フォークを組み込むことで、思いのままに打者を封じ込める。才木は過去2シーズンで被本塁打は計12本だが、フォークを捉えられての被弾はゼロ。23年3月の日本代表との強化試合で大谷に衝撃弾を浴びた苦い経験を糧に、フォークの精度を向上させた。
才木の投球動画をチェックしているという木下は、「才木投手はフォークを自信持って投げてるという感じが見ててもあるので、そういうところは自分にも必要なので教えていただきたい」と弟子入り志願。「高いレベルで吸収できるのがいっぱいあると思う」とエース格の先輩から得る学びを、プロ仕様への進化につなげる心構えだ。
「いつもこのくらいに始めてます」とマウンドからの立ち投げも行った。力のこもった20球で、順調な調整を印象づけた。年末は12月28日で退社し、2日に学問の神様で知られる太宰府天満宮に初詣。5年連続でおみくじ大吉をゲットしたという。年男らしく、へび年に絡めて「一皮むける!!」と新年の抱負を勢いよく掲げ、ルーキーイヤーの幕開けを飾っていた。
◆木下里都(きのした・りと) 2001年1月27日生まれ、福岡県出身。183センチ、90キロ。右投げ右打ち。投手。直球は最速156キロ。変化球はカットボール、ツーシーム、カーブ、スプリット。小学1年から野球を始める。福岡舞鶴では主に遊撃手で、福岡大1年夏から投手転向。KMGホールディングスを経て、24年度ドラフト3位で阪神に入団。背番号54。