阪神ドラフト５位の佐野大陽内野手（２２）＝日本海Ｌ富山＝が１０日、都内のホテルで開催された「ＮＰＢ新人選手研修会」に参加し、球団ＯＢ・鳥谷敬氏の言葉に感銘を受け、正遊撃手争いに食い込むことを誓った。

　ついにかなった憧れのレジェンドとの初対面。「すごくかっこいい」と感嘆し、「いろんなことをお話しいただいて、僕も実践して鳥谷さんのように長くプロ野球の舞台で活躍したい」と力を込めた。

　話の中で掲げられた５つの目標の中で一番印象的だったのは「数字」についてだった。「数字に追われるんじゃなくて、うまく利用して」。プロの世界では付きまとうものだが、精神的に追い込まれないよう「大きい数字だけじゃなくて、小さいことからコツコツ」と積み重ねを大切にする。

　そのために自身の目標も細かく設定した。「短期の目標は開幕１軍。中期として一年でも早くレギュラーの座を勝ち取ること。長期は長くショートのレギュラーとして活躍すること」とする。

　入団前から、鳥谷氏の持つＮＰＢ歴代２位の１９３９試合連続出場の記録を「絶対塗り替えたい」と公言している。「たくさんライバルがいる中で勝ち残っていけるように」。“鳥谷ロード”へ、まずはレギュラー争いに名乗りを上げる。